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丸田祥三 VS 小林伸一郎 決着が付いたようだ その3

2012年03月21日 00:00

とある寮の風呂場

とある寮の風呂場

Pentax K20D, Tamron AF18-200mmF3.5-6.3II

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丸田祥三氏と小林伸一郎氏が絡むネタ、本日もさらに続く・・・。

裁判の記録を眺めた訳じゃないので何とも言えないが、裁判の際、原本、フィルムを証拠として提出していたのだろうか?。

例えばだ。小林氏の写真集に掲載されたコマの前後のフィルムをチェックすれば、それがパクりなのか、そうでないのか判別が付く気がする。

最初からパクろうと考えていたら、小林氏はその構図でしか撮影していない筈。でもアマチュアでも「これは!」と思った風景は、構図や露出を変えて何コマも撮影するし、それが大きな近代産業遺構であったら、フィルム1本消費したりもする。

増してやプロカメラマンだったら現場へ赴く経費を考えなくちゃならないから、天候さえ恵まれていれば一度の撮影行で何とか優れた写真をモノにしたいとアマチュアよりも強く思考する。フィルム数本消費してもおかしくはないし、それが当たり前だろう。

そして何コマも撮影した結果、(小林氏が丸田氏の写真を見知っていたと仮定し)似通った構図で発表せざるを得ない、そんな結果であれば、それはプロとしてやるべき事はやったと解釈して良いと思う。

再びここでプロとしてのプライドは?・・・、同じ廃墟と言う土俵で戦うプロカメラマンだし、出版社の編集者だってリサーチはしている筈で、プライドを捨ててまでも丸田氏と類似する写真を掲載する必要性があった、小林氏、そして編集者がそう感じたならそれはそれでやっぱり仕方がない。ある意味、言葉には出さないが丸田氏をリスペクトした事になる。

少なくとも裁判の結果で盗作ではないと判断されているので、経緯はどうであれ、また丸田氏側の裁判への戦略が稚拙であっても、小林氏、そして編集者の判断は正しかった事になる。これは事実として認めねばなるまい。

アマチュア同士だとどうなるか?。他の方のブログを見ていて、ありゃ?、こんなところにこんな風景があるの?、と感心しちゃう事がある。そんな時、大概、「家からも近いので今度そこへ行ってパクらせて頂く、ロケ地情報に感謝!」なんてコメントを残すようにしている。

1年後、実際にそこへ行き、色々とコマを重ねたが、やっぱり同じような構図が最適だと判断し、ブログに掲載したとする。さて、その時に、わざわざ「xxさんのブログで見た風景と同じ構図で撮影した」と書くか否か・・・。

ブログは特殊な媒体なので、リンクを貼ったり、トラックバッグ記事にしたり、カメラマン同士で相互通行をすれば、より来訪者を増やす事が出来るから、本来ならば「xxさんのブログで紹介された風景だ」とネタにする方が良いだろう。

しかし余程親しい間柄でない限り、そんなの面倒で書かないと思う。少なくとも1年前にその方のブログのコメントで「今度パクらせて貰う」とリスペクトしているから、敢えてそれを自分のブログで再度記述する必要性はない。相手が理解していれば済む事。

ところがこれを「私が見つけた風景だ」なんて書いたら、そりゃぁ相手が憤慨する。今回の丸田氏と小林氏の衝突、裁判の論点にはならなかったようだが、裏ではそういう事があったらしい。勿論、これは丸田氏、もしくは氏を擁護しているサイトからの情報なので真実かどうかは知る術もないが、「仮にそれが真実であったら」、丸田氏が怒るのは無理もないし、実害も存在していたのだろう。

とは言え、そこは大人の世界、大人の事情って奴。商売が絡んでいるのだから、一般に汚いとされる事をやってのけ己を正当化しても文句は言えないのかもしれない。プロになったのだから、そこは勝つか負けるの世界でしかない。同じ土俵で戦うもの、勝者は2人も要らないのだろうなぁ~。

裁判では小林氏側からは「丸田なんて写真家知らねえ」と言う主張があったそうだ。しかし一般的に考えて、知らない訳がない。でもそれを立証するのは訴えた側、丸田氏だ。丸田氏がそれを立証出来なければ、訴えられた方は知らぬ存ぜぬと嘘を吐いたって良い。

丸田氏の作品展の記念スナップに小林氏やそのスタッフが写っていたとか、編集者が「写真集を作る上で、参考として丸田氏を含めて複数の廃墟関連の写真を集めていた」なんてリークがない限り、丸田氏はそれを立証出来ない。

結果、小林氏が丸田氏を以前から知っていた、写真も見ていたとしても、立証出来ない確信があれば、「そんな写真家知らん、だから盗作なんて言われる筋合いはない」と一貫して言い切るのが裁判での戦略となるのだろう。大人の世界、大人の事情だから仕方がない。だからここで小林氏の人間性を問うのは意味がないと感じているのだった。

編集者「小林さん、これからは廃墟がトレンドですよ、廃墟写真集でもやってみませんか」
小林 「そうなのか、だったら資料を集めてくれないか」
編集者「色々と当たってみましょう」
弟子 「新人カメラマンで廃墟ばかり撮っている奴がおります」
編集者「今度そやつの作品展があるそうです」
小林 「ど素人の振りをして本人からロケ地情報を聞き出してこい」
弟子 「人が良さそうな人物だったから全てのロケ地聞いてきましたよ」
小林 「よし、今から行くぞ!」

小林氏が丸田氏から多大な影響を受けていたのなら、そんな会話があっても、その中に資料として丸田氏らプロカメラマンの廃墟写真が存在していてもおかしくはない。スパイのような行動、活動だ(実際には小林氏は丸田氏より以前、もしくは同時期にすでに廃墟撮影を発表していたようだ)。

そして手元に集まった資料を元に片っ端からロケしていく・・・。天候さえ恵まれればやっつけ仕事、延べ1ヶ月もあれば1冊分の写真は撮れる筈だ。どんな世界でも情報収集能力の高い人間の方が上手だ。国家なんてまさにそう。先だ後だなんて関係ない。

そして、そんなやっつけ仕事だから小林氏の写真は云々、丸田氏の写真の方が云々・・・、そんな論法はいけないと思う。丸田氏擁護のサイトを見るとそう主張する人も結構いるようだが、結果的には小林氏が廃墟写真家としても名を馳せ、商売として成功しているのだから。

むしろやっつけで商売が成り立ったのだったら小林氏を褒めなくちゃならない。だってそうでしょ、やっつけ仕事が金を生むのだからプロカメラマンとして優れていると言わざるを得ない。

10年掛かった丸田氏、情報収集を編集者に任せて1ヶ月で商品価値のある写真を撮る事が出来たであろう小林氏、費用対効果を見れば一目瞭然。プロでカメラ、写真を商売とするのなら小林氏の方が断然賢い。編集者がそれに一枚噛んでいたら彼らだって絶賛されるべきだ。




と言う事で1年振りに3回に渡り、この裁判について勝手にほざいてみた。何故しつこくこれを書くかと言うと、どちらの味方でもないが、WEBを見る限り、(悪口の宝庫2チャンネル系は別にして)、物凄い言葉が飛び交っていたりするのがどうも気に食わない。

裁判が始まった頃から、丸田氏を擁護する方達の記事の表現を見ると非常に断定的。「丸田氏の作品を盗作した小林氏」、「小林氏の人間性に問題あり」、この言葉があっちこっちで見られた。実は私もそれを見て、当初は丸田氏ご本人からコメントを頂いたこともあり、氏をずっと応援していた。

ところが、実際に盗作、著作権の侵害とされた9枚だか10枚の写真を見ると、今回も書いた通り、なるほど、確かに撮影地は同じだが、何故これを盗作だと言い切れるのか、丸田氏本人は訴えた側だから、それをWEBで主張するのは構わないだろうが、それ以外の人々がどうしてこれを盗作だと断言するのか不思議に思った訳だ。足尾の1枚は別にし、他は誰が見たって異なる写真でしょう。

「小林氏が盗作した」、「小林氏は人間性に難がある」、この言葉が独り歩きしている節があった。草の根活動でこれも丸田氏陣営の戦略の1つ、ネガティブキャンペーンと言えばそれまでだが、情報の操作、大衆をミスリードさせる為の姑息な手段であるとも感じるようになった。

廃墟を詳しく知らない方は、「ロケ地が同じになるなんて・・・」、たったそれだけで盗作に違いないと思う込んでしまうだろう。だからこそ、本ブログで、廃墟のロケ地はインターネットが普及していなかった時代でも、それに興味ある人間なら、おおよそは知る事が出来る、これを伝えたかった。

ここまで書くと、小林氏側に気持ちが傾いているように思えてしまうが、裁判の結果を見れば、どちらを応援する云々でなく、当たり前の結果になったのだな、と感じているのだった。


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