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Photoshop Elements 10の実力は?

2012年04月24日 00:00

石仏

石仏

Lumix DMC-FX55

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



LightroomがVer4になったのはすぐに気付いたが、Photoshop Elements 10、これって昨年秋に発売になったそうで、つい先日まで全く気付かなかった。どうやらElementsシリーズは毎年バージョンアップしているみたいだ。

AdobeのElements 10の解説ページを見るとver9からさらに機能が増えたようで。そこで早速お試し版をインストールしてみた。

まずはAdobeのElements 10の解説ページをご覧頂こう。

写真の加工と編集ソフト | Adobe Photoshop Elements 10

「新機能を見る」、「Photoshop Elementsの魅力」、「活用テクニック」、「すべての機能を見る」と4つのカテゴリーに分かれていて、それぞれ文章と動画で解説がされており、「新機能を見る」では何やらカメラマンには使えそうな機能がごっそり増えたと皆さん感じられるだろう。

「被写界深度シミュレート」。これはほとんどのカメラマンが注目する機能だと思う。特に小さなセンサーのコンパクトデジタルカメラでは背景をぼかす事は難しく、この機能を使って丸で一眼レフで大口径のレンズを使ったような写真を撮ったかのように見せたい・・・。

私もこれには大きな期待を持っていた。しかし、被写界深度をシミュレートとは相当に誇大かなぁと感じる。この機能は単にレイヤーとぼかしフィルター、グラデーションツールを使った従来のPhotoshopでの方法でしかないのだ。

勿論、レイヤーやグラデーションツールなんて言葉すら判らないような方向けに誰でもそれを扱えるようにと、マウスチョイチョイで背景を簡単にボカす事が出来るので(レイヤーなどを全く気にする必要が無い)、やればやったで楽チンで楽しいが、これは被写界深度の操作とは丸で関係のないツールだ。

Pentax Qにボカシコントロールなるものがある。これと全く同じ事をPhotoshop Elementsがやってくれちゃう、そんなイメージで良い。そしてQのボカシコントロールはファームウェアで修正されていなのなら、ほとんど使い物にならない代物なのだ。

Pentax Q レビュー - わぉ!、こりゃ駄目なポイント

上のリンク記事の下側でQのボカシコントロールの未完成さを暴いているが、Photoshop Elements 10でも全く同じだ。誰でも簡単に背景をボカす事が出来るけど、簡単にボカせる写真とボカせない写真があり、色々と試行錯誤しないと、しょ~もない絵になっちまう。これはレンズと被写界深度を理解しており、レタッチにも長けている人が使って初めて機能するツールでしかない。

本日の写真はこの被写界深度シミュレートを利用したもの。この手の平らな物体だとマウスチョイチョイでここまで出来ちゃう。ちなみに下がオリジナルだ。


サンプル


ところが、次の写真をご覧頂こう。

一見、綺麗に背景がボケているように思えるが、良く見ると靴底の部分がやけにギザギザしている。その部分をアップにした画像をご覧頂ければ判るが、この被写界深度シミュレートで使うクイック選択ツールが上手く働いておらず、本来、靴と砂利を分離しないとならないのに、砂利がしっかりと分離できていない。これは2Lくらいの大きさにプリントしただけでカッコ悪い。


サンプル


サンプル


これを違和感なく見えるようにするには、等倍画像を200%以上の大きさに表示させ、クイック選択ツールでちまちまと靴底部分を徹底的に処理していく必要がある。こうなるともう従来の操作と同じで、パソコン画面と10分、20分くらい格闘するだろう。相当に神経の細かい人、手先の器用な人でないと無理だ。

背景をボカしたい写真が10枚あったとする。この被写界深度シミュレートで簡単にそれを実現出来るのは恐らくそのうちのせいぜい2枚だろう。他の8枚は違和感バリバリの失敗写真にしかならない。

とは言え、その他のレタッチ機能に関してはおおむね順調、初心者でも簡単に扱えるものが多かったように感じるので、初めてのレタッチソフトとして、これを購入するのはするのは間違いではない。

特に5月6日までAdobeでは2000円のキャッシュバックを行っており、今すぐにレタッチソフトが欲しい!、そんな方はとっととAmazoneや量販店に出向こう!(キャッシュバック対象店が限られているのでAdobeサイトでチェックする事)。

また、ElementsシリーズはCamera RAWと言うプラグインにより、各種RAWファイルを扱え、RAW現像が可能だ。但し、Lightroomや本家Photoshop CSシリーズよりも機能はかなり制限される。単にRAWファイルも読み込めますよ、程度の代物と思って頂いた方が良く、過度は期待は禁物だ。

結論を述べよう。

すでにElements 9をお持ちなら10へのバージョンアップはあまりお勧めしないが、Elements 9以前のバージョンからの買い替えなら良いと思う。と言うのも、Elements 9から大幅に機能アップされ、写真加工の使い勝手が良くなったからだ。これは「Elements 9 新機能」で検索すればお判りになれる。

私個人は、Elements 8までは「やっぱりPhtooshop CS5の方が使えるなぁ」と感じていたが、Elements 9を手にしたら、「こりゃPhotoshop CS5を起動する必要がなくなったぞ」と思うようになった。

勿論、上述した通り、レタッチ初心者の皆さんにもこのElements 10はお勧めだ。ただ、注意して頂きたいのは、メーカーの機能解説サイトや各種レビューサイトに嘘はないが、誇大に表現している部分が多々ある事。これは理解せねばならない。

少なくともこの被写界深度シミュレートの機能解説を見れば、どんな写真でも綺麗に背景をボカせると勘違いするだろう。この機能だけでElements 10を購入したら大きなショックを受けるに違いなく、解説サイトやレビューサイト、話半分でご覧になった方が良い。

レタッチに熟知している人が携われば、Adobeの機能解説サイトと全く同じように加工出来るが、そうでない人は、それなりに苦労する事になる。そこそこレタッチを理解している私でさえ、Adobeの解説サイトと同じ事をせよ、と命令されたらごめんちゃいと頭を下げる。これはAdobe以外のメーカーのレタッチソフトでも言える事だろう。


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コメント

  1. ハッセルぶらっと | URL | lalX43Vc

    こんにちは
    このてのソフトは簡単にぼかすことは出来ても、はやり輪郭辺りの処理がダメですね。
    ボケにも奥域感があるのですが、これは全く無いですね。
    これで「おぉ! ボケた!」って満足する人が 何人居るやら。
    レタッチで 簡単に切った貼った出来ますが、「此処はあーなるだろう」的な想像力も必要ですよね。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルぶらっと さん

    Elementsって何を目指しているのかちょっと判らないですねぇ(笑)。仰る通り、この程度の機能で満足する人って、超初心者でもいないと思うんですよ。

    少しコメントが長くなりますが、CS6からぼかしフィルターが強化されており、こちらの方が綺麗なボケを作れます。しかし、これもレンズ、被写界深度を理解していないとお話にならないしょーもない絵になり、結果、レイヤーを3枚くらい重ねて処理する必要があり、そうなると、もう普通の人は手を付けないでしょうね。

    そして、このCS6のぼかしフィルターの原型ではなかろうか?、と思うのが、Alienskinのその名も「Bokeh」と言うプラグインですが、こちらは凄いです。見る方も本気になって隅々までチェックしないと加工なのか、レンズそのもののボケなのか判らないと思います。これも被写界深度、レンズ特性を知っている事、そしてレタッチに慣れが必要ですが、わりと簡単に作れちゃうんです。

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