にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

フリーのRAW現像ソフト、RawTherapeeについて

2012年04月26日 00:00

ある民家での一枚

ある民家での一枚

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



本ブログでは過去2度に渡って、フリー現像ソフトのRawTherapeeについて書いている。

無料のRAW現像ソフト - Raw Therapee
もう1度Raw Therapeeを考える

先日、AdobeのLightroomがVer4にバージョンアップした事から、久々にRawTheraeeの事を思い出し(実はほとんど使っていなかった)、今回再びネタとしてみようと思う。

RawTherapeeはかなり高機能である。現像に関しては恐らくLightroomと比較しても遜色はないし、Photoshop Elementsシリーズに付属している機能が制限されたCamera RAWプラグインよりも多くの操作が出来、これから本格的にRAW現像してみたい、RAW現像とはどんなものだろうか?、そんな方にはお勧めのソフトだ。

インストール方法や使い方はその手のHOWTOサイトをご覧になって頂くとして(日本語の解説サイトが多数存在する)、ここでは大雑把にRawTherapeeを検証したい。

1、ファイルの管理はディスクイメージ

Lightroomは画像を管理するにはカタログを作り、そこに現像したい写真、管理したい写真を追加する事になるが、RawTherapeeはハードディスクのイメージのまま、写真画像が保管されているフォルダを参照するだけなので、いちいち面倒がないのが良い。

一度読み込んだ写真はキャッシュに溜め込むので、次からの参照が早くなる。Windowsマシンなら、Windows Vista、もしくはWindows 7搭載のパソコンのパワーがあれば、さほど遅さは感じないと思う。しかしそれがWIndows XP搭載モデルとなると、多くはハードウェアの限界があり、1つのフォルダに大量の画像ファイルがあれば苦痛を強いられるだろう。

これはRawTherapeeだけでなく、どんな現像ソフトでもパソコンのパワーが足りなかったら満足な作業は出来ない。最低でもWindows Vistaがサクサクと動くパソコンをお勧めする。RawTherapeeはフリーソフトだし、Adobe Lightroomにせよ、Silkypix Developer Studioにせよ、無償お試し版があるので、ご自分のパソコンにインストールされれば、パソコンを買い換える必要があるか否か、すぐに判る。

このRawTherapeeでストレスを感じたら、他のどの現像ソフトでも同様なので、パソコンの買い替え時期に来ている、そう判断されて良く、私自身も昨年の事、RawTherapeeとLightroom 3での作業が苦痛となり、パソコンを買い換えている。

2、EXIFデータを参照し、写真の絞込みが可能

PentaxがK-5、K-7、645D等にバンドルしたRAW現像ソフトPentax Digital Camera Utility 4(PDCU4)はこういう機能が皆無。普及タイプでなく、高機能タイプのカメラに付属するソフトでこれは仕様上の大きなミスと言って良いだろう。

RawTherapeeは、例えば「絞りF2.8~F5.6、シャッタースピードが1/1000以上、ISO感度が200、露出補正で-0.3している写真」、そんな感じで絞り込み検索をしてくれる。これは非常にあり難いツールだ。

但し、残念ながら、この絞込み機能は1つのフォルダに対してだけ。サブフォルダまで掘り下げてくれないので、どこに保存したか、いわゆる行方不明になった写真の検索は出来ず、フォルダを1つ1つ参照しながら写真を絞り込んで行くしかない。サブフォルダまで掘り下げて検索してくれれば、最高の画像データベースになるんだが・・・。

3、非常に安定している

Ver2.xx時代はパソコンを選ぶ、そんなソフトで、当時私が利用していたパソコンでは全く使い物にならなかった。ところがVer3がリリースされ、これはほぼ問題ない。現在はVer4の開発が始まっており、現段階での最新は4.0.7.1だが、うちの環境では今のところ、フリーズはしていない。

よって正規リリースバージョンはver3だが、Ver4.xxをインストールし、フリーズしなければそのままVer4.xxを使われることをお勧めする。

4、現像処理は高機能

Lightroomで可能な現像処理はほとんど出来ると言って良いだろう。内部の画像処理エンジンは同じ物がルーツだと聞いている。つまり、フリー、ただで我々は高度なRAW現像が出来ると言う事。一般的な写真を現像するのなら、正直言って市販の現像ソフトなんて要らないと断言しても良い。

5、外部エディター登録

デフォルトでは外部エディター(レタッチソフト等)は高機能なフリーの画像レタッチソフトであるGimpを呼び出すようになっているが、任意に変更出来るので、私はPhotoshop CS5を登録している。いちいち手動でファイルを保存する事無く(自動でTIFFファイルが作られる)、現像した状態でPhotoshop CS5が開かれるので非常に便利だ。

6、レタッチの機能もある

チャンネルミキサーやRGBカーブ(トーンカーブと類似した機能)はどちらかと言うと現像処理ではなく、レタッチの範囲。特にチャンネルミキサーはLightroomにはなく(RGBカーブに似たような事は出来る)、Photoshop CS(Elementsでも不可)でしか処理出来ない機能。

チャンネルミキサー、普通の人は使わないと思うし、この処理はどちらかと言うとまだRAW現像が普及する以前、カラー写真をモノクロ化するのに多く使われていたが、今はRAW現像ソフト内で様々なモノクロ表現が可能なのでモノクロメインのカメラマンも使う機会は減っているだろう。

私もほとんど使わない。でも1つだけこれじゃないと出来ない処理がある。それはブルーチャンネルにおいて、ブルーの値を0にし、グリーンの値を100にする。これを行うと、擬似的ではあるが、銀残し、もしくは色褪せ、退色したフィルムのような色合いになってくれる。

※この設定に加えて、明るい風景ならば露出を大幅に下げ、さらにRGBカーブで任意の色を加え、ホワイトバランスで少しアンバーに振ると銀残しに近くなる

これはかなり便利な機能で、Adobe製品では、それを目的とした場合、Lightroomで基本的な現像処理を施し、Photoshop CSでチャンネルミキサーを操作し、さらにカラーバランスを修正したりするので、結構手間になるのだ。それがRawTherapeeだと、チャンネルミキサーとRGBカーブが利用出来るので、こいつだけでを処理を終える事が可能。

Photoshop Elementsはチャンネルミキサーとトーンカーブがないから、Elementsユーザーはこの2つの機能を使える、それだけでRawTherapeeを導入しても間違いではない。

7、問題点1

Lightroomと比較すると現像に掛かる処理が遅い。昨年購入した、Windwos 7 64bit搭載パソコンの標準以上の速度を持つうちの環境でも処理がワンテンポ、いや、ツーテンポ遅れるので、短気な私は結構イライラする。但し、Pentaxカメラに添付されるPentax Digital Camera Utility 4はこれ以上に遅いので、Pentaxユーザーなら我慢出来るだろう。これはRawTherapeeが劣っていると考えるよりも、Lightroomが優れ過ぎていると思うべきかもしれない。

8、問題点2

ノイズリダクション処理は超高感度写真では使い物にならない。これは明らかにLightroom(Photoshop Camera Raw)に軍配が上がるし、Pentaxの糞未満のPDCU4と比較しても非常にお粗末だ。カメラにもよるが、ノイズが大きく目立つISO1600以上の高感度域ではノイズは取り切れないと思った方が良い。

9、問題点3

恐らく無理矢理日本語化しているからだろうが、理解出来ない言葉や、意味不明な機能が多い。特にLightroomを使っている人間からすると、非常に迷ってしまう。

一応日本語マニュアルがPDF化されているが、必要最低限の事項しか書かれておらず、未だにどう使えば良い効果を得られるのか、判らない機能が幾つか存在する。




問題点の3つは私にとっては致命的だが(だからチャンネルミキサーを使う以外は使わない)、十分にお勧め出来る現像ソフトだと思う。写真ファイルの入っているフォルダを直接参照するので、間違ってファイルを削除しない限り、RAW現像は非破壊処理なので、フリーソフトであっても安心して使える。

カメラにバンドルされたRAW現像ソフトに不満をお持ちなら、Lightroom等の製品を購入される前に、一度は試される事をお勧めしたい。

RawTherapeeに興味を持たれている方はきっと画像レタッチソフトのGimpもご存知の事だろう。このGimpもPhotoshop CSで一般的にカメラマンが行う処理のほとんどをカバー出来ているので、写真加工の2つのソフトがただで手に入るのだから、使ってみない手はなかろう。

※私はPhotoshopを持っているし、Gimpのユーザーインターフェースは好みでないのでこれまたほとんど使っていない

本日の写真はせっかくなのでRawTherapeeを使って、上述したチャンネルミキサーを使い、銀残し風?、色褪せたオールドフィルム風?、そんなイメージに仕上げている。オリジナルは下。カメラ内現像でカスタムイメージを雅、ホワイトバランスをCTEにセットしている。


サンプル



にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. ハッセルぶらっと | URL | lalX43Vc

    チャンネルミキサーの使用、参考になりました。
    AFTERの写真 自然な感じがします。

    いろいろ試してみますね。

  2. タヌキ村のぽんちゃん | URL | -

    こんにちは。
    とても参考になりました。ありがとうございます。

  3. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルぶらっと さん

    撮って出しであるbeforeも、これ1枚だけ見せるのだったら、意図した露出になってくれてローキーで中々だとは思うのですが、afterと比較すると、afterの方が作りこんでいるのに、beforeの方が色味がギラついてパソコン上で作り込んだように見えちゃうのが不思議です(笑)。


  4. BigDaddy | URL | -

    > タヌキ村のぽんちゃん さん

    レタッチって様々な方法があり、どれが正解かなんてないのでしょうね。今回の写真も別にチャンネルミキサーを使わなくても出来ますし、RawTherapeeじゃないと出来ない訳でもありませんもんね。私も色々とネットで情報を仕入れて、色々と遊んでいます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  5. ケンケン | URL | rolxWucI

    何と味のあるお写真でしょうか?
    今にも沸騰した時の音が聞こえてきそうです
    これこそ昭和ですね

  6. BigDaddy | URL | -

    > ケンケン さん

    ありがとうございます。
    ある旧家でのワンショットで、すでに当主は住んでおりませんが、今も尚、様々な用途で使われているようで、この日も地元衆の会合があったようで、こうやってやかんが置いてありました。
    露出が上手く行きました。色を退色させたのも昭和をより感じられたと思っています。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)