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Photoshop Elementsでビンテージフォトを作ってみる

2012年05月12日 00:00

足尾

足尾

Pentax K20D, Tamron AF18-200mmF3.5-6.3II

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



本ブログでは、特殊なカラーポジフィルムだったコダクロームについて何度も書いてきた。このフィルムの特に戦前の色合い、これを目指し、インターネットを駆使してあっちゃこっちゃのサイトで検証した。

そして結果、前回の記事に書いた通り、PhotoshopやLightroomのプラグインとして動作するフィルムシミュレートプラグインであるAlien SkinのExposure 4の導入に至った。

本ブログを初めてお読みの方は以下のリンクを確認して頂きたい。

Early Kodachrome Images
Captured: America in Color from 1939-1943

見る限り、この頃のコダクロームはすでに退色が始まり、写真によってシアン、ブラウン、イエローに色被りしているのをご理解頂けるであろう。これがたまらん訳だ。うっとりしちゃう色合い。

本日トップの写真、オールドタイプのブラックフレームにスクラッチ、埃と言った部分までもシミュレートしており、これをプリントして楽しもうとは思わないが、ブログ掲載には結構なインパクトがあるのではなかろうか?。上にリンクしたオールドコダクローム写真と比較しても遜色はない。

そう言えば先日、ジョン・ウェイン主演の1959年製作映画のリオ・ブラボーを見た。デジタルリマスターされていた気がするが、オールドフィルムの味わいがある。これもコダクロームだったろうか?。

You Tubeで見つけたRio Bravo

※余談だが、ジョン・ウェインは実はチビだった、扉などはジョン・ウェイン用に小さく作って役者もチビを揃えたって噂があるが、私個人は嘘だと思う。ジョン・ウェインが170センチちょっとしかなかったら、ディーン・マーチンはもっと低くなってしまう・・・

さて、私が気に入っている色被りはシアンである。シアンはRBGで現すと0, 255, 255となり、シアン色のフィルターを写真に加えると特に赤系が退色し、深い色になる。要するに全体に地味な固い写真になっていく。そして適度に掛ける事によって赤に深みが増したように見える。コダクロームは赤が深くなると言われており、シアン寄りの発色がコダクロームを決めていると言われても納得してしまう。

そこでふと思っちゃう。待てよ、このシアンを上手く使えば、ExposureやDxOのFilmpackを利用せずとも簡単にオールドフィルムっぽい写真を作れるのではなかろうか?。

使ったのはPhotoshop。色を大きく変化させるのだったらLightroomのような現像ソフトよりもレタッチソフトのPhotoshopを使った方が良い。CS系を持っている方は少ないだろうから、今回はPhotoshop Elements 9を使って実現を試みた。

また全体を退色させるには彩度を下げるだけでなく、トーンカーブを用いて、黒を表現している部分をY軸に少し上げる必要がある。これを一般にミルキーブラックと言い、悪く言えば「締りの無い黒」を作り出す事によって眠たい写真を作る訳だ。

ところがPhotoshop Elementsシリーズにはトーンカーブ機能がない。そこでフリーのプラグインモジュールであるSmartCurveを使う。ダウンロード、インストール、使い方は「SmartCurve」で検索すれば日本語解説を見つける事が出来るだろう。

先ずはオリジナルの発色をご覧頂きたい。これはPentax K20Dでカスタムイメージを「雅」にセットしたJPG撮って出し画像だ。


サンプル


では最初に「色相・彩度」の調整だ。ちょっと適当かもしれないが下の通りに行う事で全体が退色したようになる。ブルーとシアンの明度を大きく下げているのでシアン被りに近い。

マスター  色相 +10  彩度 -20  明度 0
レッド系  色相 0   彩度 0   明度 -20
イエロー系 色相 -20  彩度 0   明度 0
グリーン系 色相 0   彩度 -20  明度 -60
シアン系  色相 0   彩度 0   明度 -40
ブルー系  色相 0   彩度 0   明度 -50
マゼンタ系 色相 0   彩度 0   明度 -40

これだけだとまだ不足なので、「レンズフィルター」のシアンを使い、好みによって20~40%くらいをセットしてやるとシアン被りの渋い発色になっていく。このままでもかなりオールドフィルムっぽい絵作りになっているが、部分的に茶色被りに入れると面白いのではなかろうか?。

今回はレイヤマスクからグラデーションツールを選び、空と奥の山を部分をマスクし、構図下側の部分にレンズフィルターでちょっとだけ茶色を足してみた。それが下だ。


サンプル


ここからはお遊び項目だ。黒いフレームとスクラッチの傷を加えてみたい。但し、これをPhotoshopだけで行おうとするとかなり面倒なので、再びフリープラグインの力を借りたい。

Download Filter Forge 3.0

上のページから、「Filter Forge Freepack 2-Photo Effects」と「Filter Forge Freepack 3-Frames」の2つのフリープラグインをダウンロードし、インストールする。Windowsパソコンならダウンロードしたファイルを実行するだけでPhotoshop用に勝手にインストールしてくれる。不安なら「Filter Forge インストール」などで検索すれば日本語解説サイトを見つけられると思う。

ちなみにFilter Forgeは無償版と有償版があるが、インストールするのは勿論無償、フリーの方。制約は1つだけ、画像の長辺が3000ピクセルを超えたものは使えない。よってA3ノビ以上にプリントするのだったら有償版が必要だが、そうでないのなら無償版で十分だ。

これで何をするかと言うと、ブラックフレームとスクラッチを今回の画像のレイヤーとして組み込む。本来このFilter Forgeは写真そのものに加工を施すプラグインだが、空のレイヤーに、素材として、Filter Forgeで作る事が出来るテクスチャーを利用する。

実際に今回Filter Forgeで生成した画像は下のようなスクラッチとブラックフレームの2枚。


サンプル

サンプル


これを乗算や、覆い焼きカラーを使って写真と合成し、スクラッチに関しては不透明度を下げて本物の傷らしくしていくと、本日の写真の出来上がり。全ての工程、細かい色調節をしても3分で出来上がり。

Photoshop、レタッチを理解しているカメラマンにはこの程度の解説で十分とは思うが、これからレタッチを楽しみたい、そんな方にはちょっと難しいと思う。そうなると、その手のHOWTOサイトで学ぶか、Exposure 4を購入されるか・・・。


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