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突然ですがPentax 645Dを使ってみた その3

2012年05月26日 00:00

昔は水溜り

昔は水溜り

Pentax 645D, FA645 45-85mmF4.5

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2年前にPentax 645Dを使う機会があり、以下のような簡単なインプレッションネタを書いた。

突然ですがPentax 645Dを使ってみた その1
突然ですがPentax 645Dを使ってみた その2

そして今回(実はもう1ヶ月くらい前の話だが)、再びPentax 645Dを利用する機会に恵まれ、再度、インプレッションをしてみようと思う。今日は645Dのイメージ像とでも言おうか?、アウトライン部分を語ってみたい

まずお断りしたいのは、645Dをテストする目的で使った訳ではない事。とにかく使ってみたい、そんな理由で遊び感覚でシャッターを押していたから、テスト用の風景なんて撮っていないし、645Dの全ての機能を調査した訳でもない。

それと今回、これを書くに当たって、上述した2つのネタを敢えて読み直していない。もう一度、純粋に、初めてこれを使ったような感覚で意見を書きたいと思ったからだ。だから全く同じ内容になるかもしれないし、2年前とは正反対の意見を書くかも知れず・・・。

と言う事でインプレッションの始まり~。

2年前は単焦点レンズを中心に使っていて、これがやたらに面倒だったので、今回は2本のズームレンズを利用した。まず驚いたのが、何気なく、どうせどちらも普及タイプのズームレンズだろう、でもズームしてくれる分、撮影は楽だし、センサーの解像度が良い分、まぁそこそこ描写するんだろう、と適当な気持ちだったのが・・・。

FA645 33-55mmF4.5AL (135換算26-43.5mm相当)
FA645 45-85mmF4.5 (135換算 35.5-67mm相当)

ねっ、焦点距離やF値を見る限り、安そうなレンズでしょう?。645のレンズは135レンズやAPS-Cレンズよりも高価ではあるが、2倍にも満たないズーム、高くても10万くらいだろうと思っていたら、定価レベルでそれぞれ約29万、26万だって!。

実際の販売価格はもっと安いようだが、少なくともこの2本のレンズ分で、135フルサイズのデジタル一眼レフ、この前出たばかりのNikon D800を買ってお釣りが来ちゃうくらいのプライス!。

いやはや、びっくり仰天!。ボディ本体が80万くらいだから、本格的にネイチャー系の写真を撮ろうと思えば望遠ズームも必要だし、単焦点も最低でもマクロレンズは揃えたいところ。そうなるときっと150万コースとなろう。1600ccクラスの車が買えちゃう(笑)。

F4.5と言う開放F値を135フォーマットやAPS-Cフォーマットで考えちゃうから普及タイプだと思っちゃう。でも645Dは135の1.7倍の大きさのセンサーを持っているとの事でF4.5でも大口径レンズに入るのかもしれないが、それでも高いなぁ・・・。

以前、「ブローニーフィルムを大量に消費する人だったら2年くらいで元を取れる」とPentaxの営業の方が話していた。確かにそうかもしれない。でもやっぱりお金持ちじゃないと買えないカメラシステムだなぁとつくづく感じた。宝くじやロト6でもやらない限り、私には一生縁の無いシステムだろう。

時に、どうでも良い話だが、Pentaxから機材を借りるとどうも体調が悪くなる。以前、Pentax Qを借りた時はひどい腰痛で、その数日後、整体治療を受けたし、この日はその少し前に買った靴が合わなかったのだろう、1時間も歩いたら足の裏に豆が出来てしまい、さらに突然の強烈な頭痛・・・。

その日はドピーカンで夏日だったけど、気分が悪かった訳じゃないので熱中症ではないと思うが、午後3時を過ぎた頃から爆弾頭痛を抱えてエライコッチャだった。イブプロフェンを放り込んで治らなかったら、危険な病気の可能性もあり、病院へ行こうと思っていた程。

閑話休題。

2年前のネタで何を書いたが丸で覚えていないが、今回、一番に感じた事は「意外と軽い」って事。今回利用したレンズと込みで1.6Kgくらいだと思う。実はこれはNion D4とさほど変わらないし、D4にF2.8ズームなんて付けたらもしかするとそっちの方が重いかもしれない。

見た目が馬鹿でかいから重そうにも見えるが、グリップの形状や質感(指への張り付き度)が優秀なのだろう。私はカメラを首や肩からぶら下げるのが嫌いで、どんなに重いカメラ、レンズでも右手で持って歩く人間だが、今回は4時間ばかり使っていたが、手の握力が低下したなんて事も無く、非常に快適だった。

女性にはちょっと重いだろうが、APS-Cサイズで小型軽量のPentax K-5を使っている私でさえそうなのだから、135サイズのデジタル一眼レフにF2.8ズームレンズを多用されているカメラマンならば重さを感じる事はないのではなかろうか?。量販店で見たその大きさに騙されちゃいけないって事だ。

勿論、だからと言って街中でのお散歩写真に有効かと言うとそうでもない。センサーはCCD(Kodak製)だから超高感度は弱いだろうし(試してはいないが)、なんたって4000万画素、RAWファイルを記録させると、Class10のSDHCカードでも10秒近く掛かる。

その間、連写は出来るが、カメラがデジタルになって、電子プレビューでコマチェックをしながら撮り歩くカメラマンが多くなったろうから、1コマずつ電子プレビューで写真の露出を確認しながらの撮影となると、機動性に大きく欠けると言わざるを得ない。

じゃぁプレビューでチェックしない代わりに露出ブラケットで露出をずらして3枚撮る、そんな撮影法もありだが、3枚連写するのだから、SDカードへの保存は当然2~30秒掛かるから、どのみち最終的に液晶画面で露出を確認するのだったら結局は変わりはしない(笑)。

また、恐らくオートフォーカス機構はK-7からの流用であり、となると100%信用出来る代物ではないだろうし、動体予測AFも大した事はなかろう。本来はフィルム時代の中判カメラと同じく、じっくりと風景と対峙するカメラマン向きなのだ。

でも、この記録の遅さとある意味Pentaxらしい割り切ったAF機能、これを除けば、ブローニーフィルムよりも一回り小さくはなるが、それでも135フォーマットの1.7倍、それだけ大きなセンサーを持つカメラシステムがコンデジ感覚でパシャパシャ写真を撮れる。

これは2大ブランドのCanonでもNikonでも出来ない、そして似たようなカメラコンセプトを持つOlympusでも敵わない、まさにオンリーワンなカメラ、それが645Dなんだと思う。これだけはPentaxを認めてやらねばなるまいし、アンチPentax人間でも認めるべきだろう。

このカメラがどの程度売れているか、利益があるかは知らないが、そこそこの成績を上げているのだったら、Riochの手助けを得ている今、今後にどんどんと期待を持てる。

Pentaxの次なる手は135サイズのセンサー搭載のデジタル一眼レフ、そしてセンサーサイズを大きくし、EVF搭載の2代目Qではあろうが(なんとQにはEVF用の回路が埋め込まれているらしい、当時HOYAとの契約上でEVFが使えなかったとか・・・)、645Dのミラーレス、そんな選択肢だってきっとある筈。センサーそのものが安価になって行けば、往年のPentax 67、これのデジタル版が出るかも知れず(レンズの開発が追いつかないかなぁ・・・)。

使い勝手はどうだろう。Pentaxユーザーなら判ると思う。PentaxのカメラはQ、K-01、K-5、そして645D、それぞれ性格の異なるカメララインナップではあるが、使い方や機能面は基本的には一緒。どれか1つを使っていたら、すぐに他のカメラも扱える。

そう、Pentax Qのユーザー、Qで初めてPentaxユーザーになったカメラマンでも、事前に何の情報も無く645Dをポンと渡されても、5分で各種設定を終え、すぐにパシャパシャとシャッターを切る事が出来ちゃう。前述した通り、大きなセンサー、大きなボディではあるが、コンパクトデジタルカメラと変わらない使い勝手、もっと認めてやるべきだろう。

でも問題もある。おおよその皆さんがご存知の通り、写真のボケの量はデジタルカメラのセンサーのサイズによって大きく変化する。小さければ小さい程被写界深度は深く、大きければ大きい程浅くなる。つまり645Dは大きなボケを期待出来るカメラだ。

しかし、残念ながら645Dは6x4.5cmのフォーマットを持っていない。実際には4.4x3.3cmとの事。また中判用のレンズはあくまでも6x4.5cmで設計されていたのでF2.8クラスのレンズはほとんど存在しない。現状では55mmF2.8が一倍明るいし、上述した通り、ズームレンズの開放絞りはF4.5だ。

結果どうなるかと言うと、135サイズにF1.4~F2.8クラスのレンズを装着して浅い絞りで撮影すれば645Dとほぼ同等のボケを得られるのだった。

そうなると、先日発表されたNikon D800、しかもPentax 645D同様にローパスフィルターを排除したD800Eモデルともなれば、解像度(解像感)も645Dに肉薄するであろうから、645系のズームレンズ1本+αで本体が買えちゃうし、レンズラインナップも選り取り見取りである135サイズのカメラの方がシステムとして魅力的だ。

すでに645Dを購入された方はいざ知らず、今の段階で解像度が高くボケを大きく期待出来るカメラとして645Dを購入対象としているカメラマンはこのD800の存在はとても気になるだろうし、645Dのライバルになる可能性が非常に高い。

受け売りであるが、センサー、CCDとCMOSでは確実にCCDの方が絵は綺麗になると言う。645DはCCD、D800系はCMOSだから645Dの方が優れた絵を出力する筈ではあるが、高感度での撮影ではCMOSのD800に軍配が上がるだろう。

そして単なる見栄やお金持ちの道楽写真は別にして、本当にしっかりとした解像力、大きなボケを必要とするカメラマン、世界中でどれだけいるだろうか?。ほんの一握りだと思う。そう考えると、仮に645Dよりも解像感は劣っていたとしても、恐らく135センサーを持つカメラでは現状では世界一の解像感を持っているであろうD800E、しかも645Dの半額以下のプライス、勝負は決まっている。

総合的に見て、レンズがアホみたいに高い欠点を除けば645Dは非常に優れているカメラシステムだと思う。でも唯一の失敗は6x4.5cmのセンサーを使わなかった事(使えなかった?)。今後に期待と上述したが、645DII、そんなカメラが発売されるのなら、正規の645サイズを確保し、100万円を下回る価格で発売される事、これをクリアしない限り、645Dに未来はない気がする。

大きな問題として、Kodakの倒産だ。センサー開発部門は他社に譲渡されたらしいが、そこと金額が折り合わないなんて噂も耳にした。Sonyが大型CMOSセンサーの開発をしている、そんな話もあるが、仮に幾らSonyが「Pentaxさんの為に新たなCMOSの中判センサーを開発しますよ!」と言ってくれたとしても、すぐ量産体制に入れる訳も無く、当分の間は645DIIの開発に着手出来ない、そんな気がしてしまう。

さて、Nikon D800は遠くから見たらただの一眼レフにしか見えない。でもPentax 645Dは遠くから見ても人と違ったカメラを持っているだろうと判断出来る。上述した通り、まさに「オンリーワン」なのだ。これをステータスとして捉える事が出来るか否か。私は見栄っ張りだから、お金があったら本当にこのカメラが欲しい。

とは言え、パソコンで像を見る限り、恐らくA3ノビ程度の大きさであれば本日の写真のような街風景に関しては645DとK-5ではほとんど差は出ないと考えて良い。少なくとも性能の良い、良く解像するレンズを利用すればK-5でも645Dに匹敵するA3プリントを作れるだろう。

もっと言えばコンパクトデジタルカメラであるPentax QでもA3ノビの画質は目を見張るものがある。これがコンデジ?、とびっくりする(勿論、所詮コンデジではあり、Qでなくとも近頃のコンデジの画質は優れているようだ)。遠方の細かい葉っぱのような被写体なら確実に645Dに軍配が上がろうが、そこらの風景なら、しっかりと比較しないと判らないかもしれない。

結局、645Dクラスのカメラは、A2やA1サイズへのプリントが前提となるのだろう。そうなるとQは当然、K-5も645Dには勝る事は出来ない。4.4x3.3cmのローパスフィルターを排除したCCDセンサーを使っているのだからこんなのは検証しなくても明らかだ。しかし、じゃぁ頑張って645Dでシステムを構築したとして、A1サイズでどれだけプリントするか?。

このカメラを使い、パソコンで等倍鑑賞してニタニタしているなんて単なるお馬鹿なオタクカメラマンでしかなく、これを使う利点は大伸ばしプリントしかない。プロカメラマンは別にし、現645Dユーザーはこのジレンマに悩まされているんじゃなかろうか。

毎年のようにA1プリント20点を製作し、どこぞのギャラリーで写真展を開催する、もしくは自費出版でA3クラスの活版印刷の写真集を発行する・・・、それくらいの道楽者、生活にゆとりがない限り、645Dを買う意味はなかったりもする。

あれっ?、おかしいなぁ。今日は645Dを賞賛するネタを書くつもりだったのに、最終的にはネガティブ発想になってしまった。1つだけ言えるのはお金がある人は645Dを買っても絶対に損はしない事だろうか?。2年間フルに稼動させれば十分に元を取れる。結局私の思考もお馬鹿なオタクカメラマンと同じなんだろうなぁ。

では本日の写真。新宿都庁周辺。ブラタモリをご覧になっている方はご存知だろう。1965年まで淀橋浄水場だった場所で、そのままの地形を利用して作られたのがこの西新宿。地形として非常に面白い、タモリがニンマリするのも判る。

カメラやレンズを買っても定点でのテスト撮影なんて時間の無駄、馬鹿馬鹿しくてやらない私だが、唯一、行うのがココ。カメラやレンズの解像力は遠景を撮ればすぐに判る。奥行きがあり奥は直線で構成されているビルディング、左右には小さな葉っぱ・・・。

そして午後になると逆光になるので、ダイナミックレンジのテストにも使えるし、広角レンズならば歪曲などの収差のチェックも出来ちゃう。Pentaxのカメラを借り受ける時は新宿を訪れる事になるのだから、テストに相応しい場所。

新宿のPetnaxフォーラムのサービスの方達も、修理要請でユーザーのカメラをテストするのはまさにこの周辺ならしい。

JPG撮って出しではなく、現像はLightroom 4を使い、ハイライト、シャドー部の微調整を行い、DxO Filmpackにて軟調でナチュラルな色合いになるFujiのSuper Reala 100をエミュレートさせてみた。

45mm(135換算35mm)を使い、絞りはF8、ピントは横断歩道に当てている。シャープはLightroomのデフォルト値の25に設定していて、これはJPG撮って出しのファインシャープネスが0の時よりも多少甘くなっている。その状態での左上の鳩と葉っぱ、右上端のビルの等倍画像が下だ。

645Dそのものの解像度も高いのだろうが、このズームレンズの描写力もそこそこあるんじゃないかと思うが(20万円を超えるレンズだから当たり前と言えば当たり前?)、皆さん如何感じられるだろうか?。


サンプル


サンプル


ちなみに5月初旬、うちのPentax K-5の1号機と2号機、そしてK-7、3台共にPentaxに入院した。しかも長期入院である(笑)。水準器、シャッターボタン、ミラーアップダウンのギヤ不具合、その他諸々色々ありそうだったので、この際、徹底的に修理、調節して貰おうと。そして今、手元にあるK-5とK-7はPentaxからの代替品で、今月はずっと借り物で写真を撮っているのだった。

Pentaxの良いところはここにもある。残念ながら全てのユーザーと言う訳には行かないだろうが、アフターサービスは(経験した限り)Canonよりは良心的だ。K-7なんてとっくに保証が切れているのに無償で修理してくれるし、普通は代替品なんて貸してくれない。

まぁ裏を返せばそれだけ故障、調整を多く必要とするって事だから精密機械メーカーとして如何なものか?、って話にもなるが(K20Dなんて主要部で半分くらいの部品が交換されていた)、話を聞く限り、CanonやNikonでもちょこちょこと不具合はあるらしいので、どこに似たり寄ったりの可能性もあり、今のところ目を瞑っているのだった。

価格.com等でどこどこのサービスが悪いなんてネタを目にするが、最終的には「人 対 人」なんだと思う。私も結構なクレイマーではあるが、決して暴言は吐かない。そして常に一人のサービスの方を窓口にしているので、何かあってもツーカー状態だし、多少の、いや「相当の無理」を聞いてくれるのだった。これはPentaxだけでなく他社でもきっとそうだと思う。


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