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昔の常識は今の非常識、今の常識は将来の非常識

2012年08月02日 00:00

廃旅館にて

廃旅館にて

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



記憶が定かでないので、間違っていたらご本人に失礼なので、固有名詞でなく、某氏とする。某氏はプロカメラマンで一部のアマチュアには絶大なる人気のある方。その某氏がかつて以下のような事をあちこちで語っていた。

「デジタルカメラはフィルムと違って何枚撮ってもタダ、だからどんどん写真を撮ってしまうが、では撮影した写真のどれくらいを実際にプリントするであろうか?。ほとんどの写真はプリントしないでパソコンの中に眠っているだろうし、プリントしてもLか2Lくらいなのだから縮小して保存するべきだ」

調べてみたがLサイズで100万画素、2Lで200万画素あればそこそこのプリントが出来るらしい。となると長辺が1000ピクセル、最大でも2000ピクセルで十分、それ以上の大きさで保存するなんて馬鹿のやる事だ、氏はそう述べていた訳だ。

恐らく600万画素のカメラが主流だった時の発言だったと思う。600万画素と言うと3:2のアスペクト比なら3000x2000ピクセルが最大で、当時を思い起こすと、200~300GBくらいのハードディスクが一般的だったろう。

だから氏の発言は間違いでは無いが、それはあくまでも「当時」において。氏は未来の事を全く考えず発言していた事になる。上述した通り、一部のアマチュアに人気のカメラマンで、氏の発言は神の教示と思っている方も多かった筈。

アマチュアに対し強い影響力を持つプロカメラマンはもっと頭で色々な事を考え、反芻してから発言するべきだ。今も昔のコンピューター関連の職に就いている私は、その発言を知った時、「あと5年もしたら1000GBのハードディスクなんて当たり前になるのに、何故それを考慮せずにこんな事言っているのだろう」と思ったものだ。

実際に今では2TB(2000GB)のハードディスクが1万円しないし、16GBのClass10のSDHCカードだって1500円しない。氏の発言を信じて、600万画素を記録出来るのにわざわざ100万、200万画素に落として保存していた人、悔やんでいるだろうなぁ~。

当時は全てのコマでRAWファイルを残すなんて人はあまりいなかったろうから、100万、200万画素のJPGで保存してしまった人は、もうどうにもならない。昨年だったと思う。手持ちのデジカメで一番古い、300万画素のOlympus C-3040zoom、これで撮影した写真が結構綺麗だったのでA4プリントして、部屋に飾っている。

もしあの時、氏の発言に従っていたらそんな事は出来なかった。実を言うと私もその某氏が大好きなのだ(笑)。少ないながら今もある面では影響を受けていると言っても良い。ただ運が良かった。デジタルな仕事に就いていたから氏のこの発言には大きな誤りがあると見抜けたからだ。

今のソフトウェア、現像ソフトやレタッチソフトを駆使すれば、600万画素の写真でもA3ノビまではプリント出来る(鑑賞に堪えられるプリント)。

600万画素のデジタル一眼レフが普及したのが2004、2005年との事で、600万画素でちゃんと記録していたカメラマンは8年前の写真でもA3ノビまでプリントが可能で、某氏の発言を鵜呑みにしてしまった人はA4は愚か、2Lしかプリント出来ない。この違いは大きいと思う。

写真とは過去を鑑賞する媒体であり、「今がどうだからこうするべきだ」なる思考は間違っているのだろう。私は4年前に1000万画素のデジタル一眼レフで写真を始めたが、30年後に2008年の写真をプリントして堪能する可能性だってなくはない。

使わなくてもRAW保存を薦めているのも同じ理由だ。カメラから吐き出されるJPGファイルは「今の技術を持って作り上げた画像」でしかなく、RAWで保存していればノイズが多くて使い物にならない写真も、ピンボケで単なる失敗写真でしかないコマだって将来救えるかもしれない。

Pentax K-7のISO3200の画質は褒められたものじゃない。でもRAWファイルを残しておけば、いつか必ず使える写真が出て来る筈だ、そう思っている。ISO3200のノイズがひどいから、ブレを覚悟でISO1600やISO800で撮るよりも(勿論、ブレなきゃラッキー、低ISOの写真も撮るが)、将来に期待する、そんな思考も間違いではないだろう。

カメラマンによってはK-7はISO800までしか使えないと言う意見もあり、となるとその手のノイズに厳しい人は、目の前に素晴らしい風景が広がっていてもISO800を超える設定になると諦めて撮影すらしないのだろう。でもこれこそ「今しか考えていない」タイプ。

デジタルの場合はフィルムと違って何枚撮ってもタダなのだから「とりあえず撮っておく」事が出来るし、先に述べた通り、今でもハードディスク、SDHCカードは安価なのだから、今は使わない、使えない写真がディスクの中に埋もれていてもいいじゃないか。

流石にK-5のISO25600とISO51200を積極的には使わないが(超高感度設定すると写真が下手になるだけと言う意識もある)、ISO12800は利用する。まぁK-5のISO12800は今の技術でも十分に使えるレベルにあるので(個人的主観において)、将来に期待している訳じゃないが、将来はもっと綺麗にノイズを取りつつ解像感のある写真を現像出来る筈。

本日の写真、ISO12800、露出はF4の1/20sec。もう1段~1.5段アンダーでも良いからISO6400でも、頑張ればISO3200でも撮れる風景だが、廃墟の場合、滅多やたらに訪れる事が出来ないので、写真で一番駄目なのがブレだから、ISO感度を上げてでも絶対にブレないコマを必ず撮るようにしている。

ちなみに廃墟等の光が弱い場所では、(ノイズの少ないK-5では)少し明るめに撮るようにしている。と言うのも高感度で撮影した場合、明るい画像を暗くするのは問題ないが、撮影後に暗い画像を明るくするとノイズが目立つ事があるからだ。

下は600万画素の等倍画像。モニターに顔を近付けばそりゃぁノイズは目立つが、これをA3ノビの一部分として50センチ以上離れてご覧になれば、さほどノイズが気になる事はないと思う。


参考写真


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コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは
    私的な意見ですが、花やモデルはともかく、こう云う廃な写真はノイズが味方していると思います。
    RAWは プリントやブログで使った後、削除しています。

  2. | |

    管理人のみ閲覧できます

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  3. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    フィルムのノイズとデジタルのノイズとではちょっと違う感覚があるのですが、廃な風景だけでなく、人工物風景、都市風景とでも申しましょうか、その手のものはノイズがあった方が味がある気もしますよね。

    ですからPentaxの考えるノイズのあり方、ノイズリダクションの性格としては間違いはないんだと思います。特にK-5になってからはISO12800でも風景によってはノイズは気にならず、上手く処理しているなぁと感じています。

  4. LTA | URL | bKQRleYY

    どうも~
    すいませ~ん、全部読みきれなかったのですが、たぶん
    おっしゃるとおりだと思います。デジタルで撮るとA4サイズでも
    結構いけると思います

  5. BigDaddy | URL | -

    > LTA さん

    うちのブログは超長文ですからねぇ(笑)、さらりと読み流して頂けるだけでも嬉しいです。

    ただ、デジタル写真の場合、一眼レフでなくとも、現行のコンパクトカメラならA4どころかA2くらいまでプリント出来ますよ~。

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