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Ricoh GXR用 A16 24-85mmレンズを使ってみる その2

2012年09月03日 00:00

車輪のある風景

車輪のある風景

Ricoh GXR, A16 24-85mmF3.5-5.5

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事の続き、今日もRicoh GXRのA16レンズユニットである24-85mmF3.5-5.5(実焦点距離は15.7-55.5mm)について書いて行きたい。

最初にお断り。今回複数の写真を掲載しており、アスペクト比が4:3となっているが、これは撮影設定を間違えてしまったからであり、本来このユニットは3:2のアスペクト比である。また今回は敢えて歪曲収差補正はしてない(明るさ、色、コントラスト等はLightroomで再現像している)。

ではまずはガッカリした点。

1、ズーム機構が本体にあるのに物凄くガッカリ

レンズにはズームリングが付いておらず、見た目は単なる筒。ズームさせるには一般的なコンパクトデジタルカメラと同じように本体にあるズームボタンを上下させる事になる。

これが相当にイライラする。瞬時に反応してくれず、一瞬もたついてしまう。これで何度シャッターチャンスを逃した事か・・・。

一眼レフでズームレンズを使う時、ファインダーを覗きながらズームする他に、予め焦点距離を決めてからカメラを構える事がある。これがこのA16レンズユニットは出来ない。

また思った位置でそのズーム駆動がストップしてくれない。必ず行き過ぎてしまう。慣れの問題かもしれないが、半日使って慣れなかった私はきっと不器用なのだろう。

Ricohのコンデジは伝統的な機能がある。それはステップズームが出来る事。このレンズならば24-85mmの間の28mm、35mm、50mm、70mmで止まってくれる。とある企業サイトに、このステップズームがあるから便利だ!、なんて書かれていたが、果たしてそうだろうか?。

確かに焦点距離を把握して写真を撮る事は大切かもしれないが、では24mm側にセットされていたとして、綺麗なオネーサンが歩いてきたとする。「これはポートレート風に望遠側の85mmくらいで撮ってやろう!」と思っても、ステップズーム設定をしていたら、ズームボタンを5回も押す必要がある。ストーカーのように追わなければその間にオネーサンは自分の前から姿を消してしまう。

ある人は「その為にマイセッティングモードがあるんだろうが!」と言うかもしれない。このマイセッティングとは任意にセットした設定を瞬時で呼び出す事が出来る機能を言う。

ポートレートモードと題して焦点距離を85mm、絞り優先AE、中央重点測光で露出補正+0.7、AFは顔認識、アスペクト比4:3のRAW保存・・・、そうセットしておけばダイヤルをMYモードに回したら、どんなセッティングにしていてもその登録したモードになってくれる。

GXRはそのMYセッティングを3つ登録出来るから使い方によってはそういう突然のスナップ的な撮影も可能ではあろう。それでも一眼レフの操作性と比較したら煩雑ではないにせよ、やっぱりコンデジに毛が生えただけのカメラって気がしないでもない。

2、シャッターを切った後のブラックアウトが長いのにガッカリ

以前、P10、S10、A12 28mm、A12 50mmと借りていて、A12ユニットではRAWで撮影していたが、こんなにもレリーズ後のブラックアウトが長かったっけか?(0.5秒くらいか)。1つの被写体に対して、パチパチと撮りたいのに、シャッターを押す度に少し待たされ、リズミカルに撮影出来ない。

何だろう、画素数を1620万画素にアップした事による弊害なのか?。それともその時に使っていたSDHCカードがGXRと相性が悪く、RAWの書き込みに時間が掛かったのか?(三菱メディアのClass 6)。または本来3:2のアスペクト比で使うところを間違って4:3で使ってしまい、内部でトリミングするのに時間が掛かっているのか?。ご存知の方がいらっしゃったら教えて頂けないだろうか?。

3、AF速度に難点?、ちょっとだけガッカリ

コントラストAFだからAFが一眼レフよりも遅いのは仕方のない事。これに対しては特に文句は無いのだが、上記1と2の欠点にこれが加わるからイライラしてきちゃう。

広角側で遅いのか望遠にシフトした時に遅くなるのか、適当に使っていたからどうもはっきりしないが、構図を決める時のズームが遅く、ピントを合わせる時も一眼レフのようには行かず、レリーズ後も僅かではあるが、次の動作まで間が出来る、どうも納得が行かない。

とは言え、これは高望みでしかないとも思う。これでピント精度が悪かったら激しく文句を言う。でも精度に関しては問題は無い。暗い場所で迷う、そんな情報をネットでは拾えるが、半日使った限りではISO1600を必要とする明るさ(暗さ)でもAFが迷ったような現象には出くわさなかった。

4、歪曲が半端じゃないのにガッカリと言うかビックリ

24mmの歪曲はビックリする。DA18-55mmレンズに0.7倍のワイドコンバージョンレンズを付けた時と同じか?、と思うくらいに歪んでいた。いや、これはちょっと大袈裟かもしれないが、コンデジクラスのズームレンズの広角側のような歪み、そんな感じだ。GRの称号が付いていない理由が判った。

判り易く言えばRicoh GXシリーズに搭載されているレンズは135換算で24-72mmであるが、この24mm側の歪曲に似ている。もしかすると基本設計はこのGXシリーズ(もしくはGXR用のP10レンズ)じゃなかろうか?。

今回は敢えて歪曲自動補正は入れていないが、ネットで検索する限り、24mmの歪曲は自動補正でも取り切れないなんて情報があるくらい。Lightroomで補正出来るので気にならないと言えば気にならないが、それだと風景によっては24mm相当の画角が28mmくらいになってしまう。

但し、このレンズはほんのちょっとズームすれば歪曲が目立たなくなる。だからどうしても後ろに引けない時に限り24mmを使い、そうでない場合は28mmくらいの焦点距離にセットして、自分が数歩下がる、これがこのレンズの上手い使い方ではなかろうか?。

ただ、どうせ歪曲するのだったら、そしてどうせレンズが大きくなるのだったらもうちょっと頑張って20mm、21mmスタートでも良かったと思う。

下はいい加減にカメラを構えて撮ってしまった為により歪んでしまったコマ。


24mmスタートのズームレンズらしい歪み

参考1


Lightroomで修正すると・・・ 参考2


5、何故ISO3200までしか使えないのかにちょいとガッカリ

様々な情報を見る限り、やはりA16に付いているセンサーはPentax K-5、K-30、K-01に付いているSonyのセンサーと同じものが搭載されていると考えて良いだろう。

だったら何故ISO感度が3200までしか設定出来ないのだろうか?。このセンサーは高感度撮影に滅法強い。今回はISO1600までしか試していないが、LightroomでRAWファイルを現像しても、ノイズリダクションを掛けなくても良いくらいノイズが少ない。

ISO1600でこれなのだから最低でもISO6400くらいまではノイズリダクション処理を施せば問題なく使える筈なのに・・・。

次の写真はISO1600で撮影したもので、2枚目がGXRが生成したノイズリダクション機能を加えたJPGの等倍切り出しで、3枚目は純粋なRAW画像からの切り出し(ノイズリダクション処理は一切行っていない)。

これを見る限り、ISO1600においてはカメラのノイズリダクションはオフにした方がより写真らしい仕上がりになると思う。


参考3


参考4


参考5


6、ブレ補正がないのにガッカリ、いやこれまたビックリ

これは5にも関係する事であるが、GXRのAユニット(Mount A12も含め)には全てブレ補正機能は付いていない。

Rioch独自のVCと言うブレ補正機構はAPS-Cセンサーでは役に立たないか、あのレンズユニットのサイズだと収まりきらないか、そのいずれでしかない、結果、APS-Cセンサーくらいの大きさだとブレ補正を行う技術がRicohにはないのではと疑ってしまう。

ブレ補正を付けないのなら、高感度に強いセンサーを使っているのだからせめてISO6400を使えるようにしないと万能レンズと言い切れない。

但し!、私個人は一般的な風景ならばISO3200もありゃ十分とは思っている(笑)。

7、マクロ機能がないがガッカリまでには至らない

コンパクトデジタルカメラの大半は広角側では被写体に1センチまで寄れたりもして、それが面白かったりもするが、このA16はマクロ機能はない。その代わり、最短撮影距離がズーム全域でレンズ先端から25センチとなっている。

広角側でも望遠側でも一眼レフ用のレンズと同等の作業が可能で、マクロレンズではないのは残念ではあるが、特にそれが欠点と言う程でもないだろう。

8、内蔵フラッシュがケラれる?、ガッカリでなくため息・・・

これは前回の記事へコメントしてくれた方からの情報であり、これは大きな欠点かもしれない。と言うのも、GXRと言うシステム、旅行カメラとして使えるんじゃないかと興味のあるシステムであったが、旅行中はフラッシュは結構使う。

逆光で記念写真を撮る時は日中シンクロするし、屋内、特に宿にチェックインした後、夜ともなるとフラッシュの使用率は高くなる。ケラれると言う事は、外付けのフラッシュが必要なり、となると、EVFが使えなくなる。

うーん・・・。




では反対にスゲェと思った点を書こう。実はスゲェと思ったのはたったの1点。でもこの1つがスゲェと言うだけで上の8つのガッカリを帳消しにしても良いくらいのインパクト。

それは解像力だ。このユニットには上述の通り、GRの称号がないので、全く期待をしていなかった。でもパソコンで数枚の写真を見て驚愕した。なんでこんなにシャキッと解像しているのだろうか?。もしやっ!・・・。

調べると案の定、このユニット、センサーにはローパスフィルターが付いていなかった。このセンサーはPentax K-5、K-01、K-30と同じものようで、K-01とK-30はローパスフィルターの効果を限りなく薄くしており、数値上は不明だが、少なくとも見た目の解像力はK-01やK-30と同等、もしくはそれ以上だと推測出来る。

つまり、APS-Cセンサーを持つカメラの中でもトップクラスの解像力をこのA16は持っている事になる。何しろ、ノーマル、何の加工もしていないRAWファイルをLightroomのデフォルト値で読み込んでシャープ調整を一切しなくて良いのだから、これは嬉しい限り。

レンズもいわゆる「抜け」が良いのだろうし、歪曲収差は残ったままでも、解像力に直結する収差は補正されているようで、広角側でも望遠側でも若干濁りがあるものの、絞り開放から十分に使えるのには驚き。この手のクラス(絞り開放がF3.5-5.5クラス)のレンズで絞り開放が使えるなんて普通じゃ考えられない。

Pentax K-5はレンズや風景によってRAWファイルからの加工ではシャープをかなり上げないとならない写真があり、やはりローパスフィルターは今後は無くす方向で各メーカーが進まなくちゃならないだろう。

それとローパスフィルターがないとモアレが発生すると言われているが、ローパスフィルターのないPentax 645DやNikon D800E、そしてローパスフィルターの効果を限りなく薄くしてあるPentax K-01、K30、これらを使って、モアレが発生して写真が使い物にならないぞ!、そんな苦情、ネット上では知る限りない。

そんな事から恐らくA16にローパスフィルターが付いてない事でのデメリットは存在しないと言い切っても良いのではなかろうか?。

ではその解像力、どれくらいのものか。写真で検証してみよう。まずはRicoh GR LENS A12 28mmF2.5を使ってみたをご覧になって頂きたい。この記事はA12 28mmF2.5の解像力を示したもの。

そして次の写真が今回撮影したコマ。構図が違っているが、それはご愛嬌(笑)。ISO200、焦点距離は135換算で36mm相当、絞りはF4.2(多分絞り開放)で撮っている。周辺部は若干甘い気もしないでもないが、これくらい描写してくれたら誰も文句は言うまい。


参考6


参考7


参考8


さらに最望遠の85mm側の絞り開放で撮影したコマも掲載しよう。一般にこの手のズームレンズの場合、最望遠の解像力は著しく低下するのだが、これがローパスフィルターレスの恩恵なのか、レンズそのものの性能が良いのか・・・。十分過ぎるくらいの解像をしてくれちゃう。

等倍で切り取ったカレンダー部分をご覧になって欲しい。普通、絞り開放だとここまではっきりと文字は見えないものだ。


参考9


参考10


ちょっと長くなり過ぎた。レビューそのものは本日で終了、明日はまとめを書いていきたい。


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コメント

  1. centerfield | URL | 8bsxoj2c

    ごくろうさまです

    写真のテクニカルな面に弱いわたしですので、
    レビューの大半は(小生の知識の浅さのせいで)理解し難いのですが
    レンズ保有者としては「なんとなく」腑に落ちる解説でした。
    明日のまとめを期待しています。

  2. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは!
    TOP写真の車輪 これですね~
    鉄くずとしても値打ちがあるのですが、鍵もかけずに? 放置されているのですね。
    僕が写した車輪は 鍵の方が高価な感じでしたが、しっかりかかってましたよね。
    それにしても カラー煉瓦と車輪 なんだかしっくりと合いますね。



  3. BigDaddy | URL | -

    > centerfield さん

    このユニットは欠点はあるものの、この解像力は魅力的ですねぇ。
    私自身は恐らく買わないとは思いますが、良い機材を使わせて貰ったと思っています。
    今、ようやく推敲が終わったところですが、明日のまとめはグチャグチャです(笑)。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    この風景、昭和していますよねぇ。しかもちょうど良い場所に車輪がある・・・。

    この車輪を見つけた瞬間に、こりゃハッセルじいちゃんさんに見せねばなるまい!、と思った1枚です(笑)。不思議ですよねぇ。何故車輪だけが置いてあるのか。北京オリンピック前だったら世界的に金属が不足しましたから、すぐに消えていたでしょうね(笑)。



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