にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

最初の単焦点レンズを選ぶとしたら・・・

2012年09月23日 00:00

新宿寸景

新宿寸景

Pentax K-5, SMC DA35mmF2.4AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



ズームレンズ、単焦点レンズ、どちらを選ぶか、またどの焦点距離を選ぶかはカメラマンの好みと撮影対象によって変化するので正解はない。本日は、写真初心者が最初の単焦点レンズを選ぶのなら・・・、そんなお話をしたい。

写真がアナログからデジタルになって嬉しいのは管理面。フィルム時代は撮影地、撮影日、撮影カメラを記述し、通し番号を振るくらいであったが、それは今も変わりない。ハードディスク上のフォルダで撮影地、撮影日、撮影カメラが一目で判るようになっている。

でもデジタルの場合、カメラマンが何もしなくてもご丁寧にコマ毎にEXIFなるデータ、撮影時間、使用カメラ、レンズ、絞り等の各種データを記録し、GPSに対応していれば勝手に撮影地を誤差数メートル程度のピンポイントで示してくれる。

かつてはあり得なかった事だ。一時、自分の撮影データが欲しくて、メモ帳に1コマずつ記したり、ミニレコーダー(マイクロカセットテープを利用したアナログ録音機器)に「50mmレンズ、F8、-1EV」等と録音していたが、あまりにも面倒で三日坊主(笑)。

ただ、今でも手元にあるフィルムを見れば(実はある事があってフィルムの3分の2くらいを焼却している)、使用カメラさえ判れば使っているレンズはコマ毎におおよそ判断出来る。使うレンズが決まっていたからだ。

Contax RTSなら(フィルム時晩年で)28、35、50、85、135、80-200mmの中から使うのはうち3本。28mmスタートなら28、50、135mm。35mmスタートであれば35、85mmの2本体制で、時折80-200mmを加えていた。80-200mmは絞りがF4固定の万能レンズだから85mmや135mmの代わりに使う事もあったが(特に旅行では)、コマ毎に画角やパースペクティブを見れば90%くらいの確率で当てられる。

これは私が凄いのでなく、主に単焦点レンズを使われていたカメラマンの多くは自らの経験で(レンズを仰山持っている機材マニアでない限り)10年前、20年前の特定のコマで使っていたレンズを言い当てる事が出来る。別に特殊な技能ではない。

また、機材マニアは機材マニアで、使用カメラ、使用レンズ、絞り値が撮影後に判らなくちゃ楽しみが半減するので、1コマずつ丁寧にメモ帳などにデータを書いていたと思う。

絞りに関してはメモしなくてもこれまた推測出来る。私の基本はF8、あとは被写界深度が浅いか深いかだけ。絞り開放はPlanar85mmF1.4を除いてほとんど使わなかったから浅い写真は開放から1~2段、深い写真は意図しない限りF16~は使わなかったのでF11止まり。

またレンズによって美味しい絞りや(スウィートスポット)、主観による好みの絞りがあったりするから、例えばPlanar85mmF1.4で深度の浅い私の写真はほとんどが絞り開放かF2.8のいずれかだったりする。

※シャッタースピードとの兼ね合いでF1.4がF2になったり、F2.8が2.8半になったりするから流石に100%正しい情報は当てられないけど、F2.8半と言い切ったコマが本当はF2.8だったとしても誰も困らない(笑)

しかし、流石に経験豊かなカメラマンでもズームレンズでコマ毎に「これは焦点距離xxミリで撮った写真だ」なんて言えない。そもそもズームレンズで撮影後に焦点距離を当てたり、もしくは焦点距離を一々メモしながら撮り歩くなんてナンセンス。

でも今は凄い。EXIFデータには焦点距離、絞り、シャッタースピード、その他ありとあらゆる情報が全てが記録され、これはズームレンズでも同じ。これらは写真を撮る為にはほとんど無意味な情報ではあるが、管理するにはこの上なくあり難い。特にうちのような機材に関してあ~だこ~だ述べるブログにはなくちゃならない情報。

また写真初心者にもこのデータは勝手が良いと思う。初心者の多くは一眼レフのキットのズームレンズを使われていると思う。そしてある時から、もっと表現の幅を広げたいと考え、単焦点レンズの購入を考え始めるであろう。

でもどの焦点距離のレンズを買えば良いのか、冒頭で書いた通りこのように正解なんて存在しない。そんな時に焦点距離情報が役立つ。自分がどの焦点粋で写真を撮っているか、統計を取れば良い。

※以下、APS-Cカメラを使った時に限定する。135判カメラの方は焦点距離に1.5~1.6倍して頂きたい

まぁほとんどの方は最広角、最望遠が多いと思う。18-55mmズームなら18mm前後、55mm前後が最も多い筈。私は意図的に中間の焦点距離、28~35mmくらいを使うようにしているが(歪曲が少ない)、全データで見れば最広角がダントツで多かったりする。

18mmを使う時は遠近感を大きく強調したいか、後ろに引けない時しかないし、55mmを使う時は背景を大きくぼかしたいか、被写体に寄るのが面倒な時しかない。焦点距離をチェックして、自分がその時どんな状態で写真を撮ろうしていたか思い出すと良いだろう。

そうすれば自分に必要な単焦点レンズが判ると思う。18mm前後が多かったらCanonやSigmaには20mmレンズあるし、それが55mm前後だったら標準レンズと言われる50mmレンズを買えば良い。

最広角である18mm、最望遠である55mmがどうしても多くなるのは先に述べた通りだが、それと同じくらいに中間部分でスポット的に多い焦点距離があったら、画角や遠近感よりも、被写体との距離が一番しっくり来る焦点距離であるから素直にその周辺の単焦点レンズを求めるべきだろう。

まぁキットレンズのズームには出来ない事を単焦点レンズを望むのだったら、つまり風景をある程度ボカしたいのなら50mmレンズが良いのかもしれない。Canonユーザーなら新品でも1万円しない50mmF1.8II、造りは安っぽく見映えも悪いが、このシリーズはフィルム時代から定評があり、見栄さえ張らなければ十分に使えるレンズのようだ。

しかしAPS-Cで50mmレンズは中望遠レンズに当たる。その描写が余程好きでない限り、常用する機材ではない。ズームレンズではボカし切れない時、もしくはズームレンズよりも質の良い描写を必要としている時にしか使わないと思う。それを承知されるのなら最初の1本として楽しめるだろう。

単焦点レンズを買ったら常にそれで撮らなくちゃならないなんてルールはない。せっかく楽チンなズームレンズを持っているのだからそれを使わない手はない。ズームレンズを主体に、ここぞと言う時の単焦点。

但し、50mm前後のレンズは、幾ら開放値がF1.4やF1.8でも5メートル以上にピントを合わせたら所詮は(APS-Cで言う)中望遠レンズ、背景はそんなにボケず、ガッカリする筈だ。本気で背景をボカしたいのなら135換算で135mmくらいになってくれる85mmF1.4やF1.8クラスを使うしかない。

では最初の1本が50mm以上ではなく、24~35mmの範囲のレンズならどうか?。そうなると話は別。十分に常用出来る。今述べたようにズームレンズでこの辺の焦点距離が突出して多いのなら、被写体との距離がしっくりするからそこを使うのだからカメラに付けっ放しでも構わない万能レンズになってくれる。

昨年まで35mmF2と言うレンズを多用していた。135換算で54mm相当、APS-Cの標準レンズカテゴリに属する。フィルム時代、135判の50mmレンズばかりで写真を撮っており、慣れいるからお散歩写真ならこれ1本で撮っていても苦痛はない。

Sigmaの30mmF1.4を買おうと思って売却したが、結局それは買わずにいる。代わりに28mmF2.8を使っていて、これは135換算43mm相当で50mmレンズと大して変わらないし、むしろ少し広角寄りのこれが私には使い易かったりする。

Canonにはフィルム時代から定評のある28mmF1.8があり、私もかつて愛用していたレンズ。CanonのAPS-Cはx1.6で135換算となるので、45mm相当と限りなく50mmに近い。また開放F値も明るく、EOS-7DやEOS2桁機を利用されている方なら買って損はない。高価なのが難点だが、常用出来るのだから費用対効果は高い。

さて、単焦点レンズを使い始めると、何故か皆、もう1本、もう1本とどんどんとレンズを増やしていく。見栄を張りたい、物欲を満たしたい、そんなカメラマンでない限り、無意味。1本を如何に使いこなすか、これが単焦点レンズの面白さなのだ。

単焦点レンズは不便だからこそ、より被写体に集中しなくちゃならない。そして1本しか持たないからこそ、焦点距離に見合った撮影距離を常に意識する事が出来、やがてそのレンズのエキスパートになれる。

焦点距離に見合った撮影距離をマスターするのならばズームレンズの焦点距離を固定して使えば良いが、それはただむなしいだけ。そんな馬鹿馬鹿しい事をするのだったら、1本の単焦点レンズを買った方が遥かに建設的だ。

ちなみにズームレンズの場合、歪曲の具合や解像度のスウィートスポットがあるのでそれを知る為に、その部分を使う為に焦点距離を意識する事は有意義である。

例えばPentax DA18-55mmF3.5-5.6の55mm側の絞り開放はF5.6で、開放描写は悪く、使い物にならないと言い切っても良い。だから1段、F8まで絞る必要があるが、45mm近辺にズームすれば絞り開放がF4.5になってくれ、そうなればF6.7から使える事になる。

35mm周辺でも同じ事が言え、このレンズは35mmを越えると開放値はF4.5、だから35mmを越えないようにほんのちょっと広角にずらせばすれば開放値はF4になり、F5.6から常用出来るようになる。

このようにレンズの解像力に気を配るのだったらズームレンズでも焦点距離を常に意識せねばならないが、これは撮影距離を意識するのとは異なった思考であり、撮影距離を学ぶにはやはり単焦点レンズを使った方が賢い。

最後に自分の事を少し書こう。Pentaxの単焦点レンズは一応そこそこラインナップしているのだが、どうも欲しいのがない。DA50mmF1.8は安くてお買い得だが、FA50mmF1.4を含め、50mm前後のレンズは4本も持っているので、もう50mmは要らない(笑)。

ではDA35mmF2.4は?、基本設計はFA35mmF2と同じのようで、ならば写りは撮ってもゴージャスなレンズ。何だっけか、なんちゃら(いや、申し訳ない、度忘れ)と言う機能を設けて、開放F値が暗くなった分、絞り開放から使えるレンズ、でも新品で2万円を大きく割っているから、中古で1万ちょっとくらいで買えないと欲しい気がしない。イチニッパくらいの値で出てくればGet Itだろう。

狭い路地や廃墟では広角ばかりを使うが、DA14mmF2.8やDA15mmF4、ここまで超広角は要らない。135換算で24~28mmが欲しく、Pentaxにも、頼みの綱のSigmaにもはその焦点距離のレンズが存在しない。今の時代、広角レンズは広角ズームが一般的になってしまったのだろう。

ちなみに12-24mmクラスの超広角ズームはF値が暗いので、廃墟や屋内撮影でも手持ち撮影をする私には不向き。だったら絞り開放からある程度解像してくれる、現在使用中のSigmaの17-70mmF2.8-4で十分。

Sigmaには28mmF1.8、30mmF1.4と言う135換算すると標準レンズに近い2本をラインナップしているが、様々なレビューを見ると、どんどんと欲しい度が失せていく(笑)。って事で、今欲しい単焦点レンズは皆無・・・。

さて、本日の写真、以前、PentaxフォーラムでDA35mmF2.4ALを借りる機会があった時のコマ。下はその中央部分と左端隅の等倍画像。

自動生成されたJPGにはエクストラシャープを強く掛けていたのであまり参考にならず、Lightroomで再現像していて、シャープネスはあえて0にしている。

注目するのは隅の像、単焦点レンズの中には絞り込んでも四隅が全く改善されないものも存在するらしいが、このレンズはさほど絞り込まなくても中央部分よりちょっと劣るくらいの画質を提供してくれ、今回はF8で撮影しているが、恐らくF5.6でもこれくらいの像は結ぶと思う。

また、単焦点レンズらしく歪曲も補正されているので(本写真はLightroomで煽り補正をしているので参考にはならない)、カッチリした幾何学的な写真を好む方には勝手が良い。




参考1


参考2



にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)