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Pentaxのカスタムイメージについて

2012年10月13日 00:00

新緑でも紅葉でもないモミジ

新緑でも紅葉でもないモミジ

Pentax K-5, SMC DA18-135mmF3.5-5.6ED

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



FujifilmのX-E1のスペックとお値段を知って大きなショックを受け、K-5IIsの興味を失いつつあり、ならば手持ちのK-5を使い倒そう!、と言う事で、当分はK-5のカスタムイメージについて書こうと思う(画像処理エンジンが同じなのでK-5II、IIsにも共通する話だし)。

10月5日の記事に書いた通り、Pentaxのカスタムイメージは非常に優れている。極めればLightroomすら要らない。

ただ・・・。

そう、極めるのが大変だ。特にK-7からは1つ1つのカスタムイメージで設定する項目が突然増えて、しかも何の為の設定か良く判らなかったりした。その判らないのが「キー、コントラストハイライト調整、コントラストシャドー調整」の3つ

K-7のマニュアルを見ると、キーは「画像の明るさを調節します」、コントラスト~に至ってはコントラストの解説の部分に「コントラストハイライト調整/コントラストシャドー調整の詳細設定に変更する事が出来ます」しか書かれていない。ちょっと粗過ぎやしまいか?。

プラスマイナスで明暗がはっきりするので、キーを露出補正と間違えているカメラマンも多いだろう。正しくは「一番明るい場所、一番暗い場所の濃度を保持したまま、それ以外の中庸度部分の明るさを調節」であり、露出補正とは異なる効果だ。

そしてコントラストハイライトは「明るい部分だけの階調、濃度を変化させる、プラスにする事でより明暗がはっきりする」であり、コントラストシャドーは暗い部分への効果。

これにそれぞれのカスタムイメージでノーマルシャープネス(以下NS)、ファインシャープネス(以下FS)K-5ではエクストラシャープネス(以下ES)も加わる。またトイカメラやソフト効果と言ったデジタルフィルターも多数用意されている。

カスタムイメージとは別に、RAWにも反映されるハイライトのダイナミックレンジ拡大と、JPG用としてシャドーのダイナミックレンジ拡大(シャドー補正で3段階設定)がある。おやっ、だとするとカスタムイメージでコントラストを上げた場合、シャドー補正したらシャドー側のコントラストは下がるのか?、そんな疑問も生まれちゃう。これらはいちいちテストしてみないと判らない。

昔も今もどんな人でも使用するカメラを選ぶのは自由だ。昨日まで一度もカメラを触った事の無い人が、NikonやCanonの50万円を越えるフラッグシップ機を、Pentaxの645Dを買っても誰からも文句は言われない。時折、「技術、経験に見合ったカメラを」と言う人がいるが、単なる嫉妬なので気にしないでいい。

でも初心者がこのカスタムイメージを使いこなすのは難しい気がする。コンパクトデジタルカメラと同じで、好みのカスタムモードを選んでそのモードのデフォルト設定で写真を撮っている、そんな人も多いかもしれない。

勿論、それぞれのカスタムイメージのデフォルト設定はPentaxが考えに考え抜いた結果であろうから悪くはないだろうが、「銀残し」と「ほのか」に関してはデフォルトでは非常に扱い辛く、「モノクロ」では色フィルターの用途を知らないとつまらない写真にしかならず、白と黒の世界だからコントラストとディテールをどう仕上げるか、これが最重要。

他のカスタムイメージは概ね、デフォルトのままでも美しい像を作ってくれるが、パソコンで見た時と、プリントした時とではプリンターによって色相やコントラストに変化が出てしまい、プリントを前提に考えると、色々と細かい設定を必要とする。

※パソコンモニターのカラーキャリブレーションを正しく設定しているようなカメラマンはほとんどいないし、私も今後、行うつもりはない(笑)

とは言え、カスタムイメージを撮影中、風景毎にちまちまと設定を変更していたらパニックに陥る事間違い無し。Pentaxの場合、なるほど出てくるJPGファイルの写真は優秀だが、上の通り、個々の好みに反する絵になる事だってある。間違って何十枚も「モノクロ」で撮影していたら、色を排除しているので、JPGファイルでは100%救えない。

だから一般の撮影ではRAW+で撮影するのが望ましい。Class10、16GBのSDHCカードでも2千円せず、K-5ならRAW+、JPG16MB最高画質で保存しても500枚近くシャッターを切れる。2枚あれば1日持つ計算だ。ハードディスクも2TBで1万円しない時代。普段使わないRAWファイルが保存されていても気にならない。

そう、カスタムイメージは家で暇な時にあ~だこ~だいじくるのが正しい。添付される現像ソフト、Pentax Digital Camera Utility 4(以下PDCU4)はPentaxのカスタムイメージをただ模倣しているだけでシャープネスもPentax最大の特徴であるFS、ESが使えない。

中にはPentaxのJPGよりもPDCU4で作られたJPGの方が好きだ!、なんて方もいるかもしれないが、このソフトはあくまでもPentaxの発色傾向を見るだけのもの、Pentaxシミュレーションソフトだと思った方が良く、PDCU4でセットした値を元にカメラ内で再現像するのが好ましい。

出力は(大きなプリントを目指すのなら)劣化しないTIFFを利用し、それをLightroomで読み込んで、さらに発色、コントラスト、はたまた歪曲補正や、写真が傾いてしまったら回転作業などを追い込んでいくのが良いだろう。

歪曲補正、画像の回転もPDCU4で可能だが、PDCU4はカスタムイメージを一切変更せずとも、何か1つの作業をした瞬間にNS風のシャープネスを採用してしまう大きな仕様バグがある。私はPentaxのFS、ESの信奉者なのと、模倣された発色が気に入らないので、ほとんどPDCU4は使っていない。

ちなみにそれぞれのシャープネスの効果。PDCU4のシャープネスは太いので判り易いが、Pentax独自のシャープネスはA4プリントだとほとんど判別不能。四つ切、A3クラスでも風景によってはFSとESの違いが判らなかったりする。しかもそれらシャープネスはプリントすると0と+1、+1と+2、+2と+3、+3と+4、これの違いがこれまた判り辛い(笑)。

でも気分なのだ。パソコンの等倍で見て、「おお!、クッキリ、カッチリしとるなぁ!」と感動出来るくらいのシャープとなるとFSの+4だろう。うちのK-5は、何ヶ月も迷った末、FSは+4が基準となっている。

ただ、常にFS+4ではなく、無限遠くらいの遠景を撮る時は次段落の通り、ESを+3で撮るし、廃墟の屋内でISO3200くらいの撮影となると、未だに迷っていて、NSの+3、もしくはFSの+2で、後はLightroomにお任せが良いかなと考えている。

ESはFSよりも強い効果を出す。K-5開発者のインタビュー記事を見ると「遠景はES、しょぼいレンズを使っていてもESがお勧め」と言っているが、ISO800くらいからザラつくので、ISO400以下、全体が明るい風景専用、設定値も+4よりも+2くらいが良いかもしれない(FS+4とES+2がほぼ同じ解像感となる)。

シャープネスのテストは実際にプリントするしかない。ただ自宅のプリントがA4までしか対応していなかったり、テスト写真でA3ノビをお店で頼むのはちょっとなぁ、そんな方は・・・。

A3はA4の2枚分だから(A3ノビはもう少し大きいが)写真そのものを半分にトリミングし、それをA4でプリントすれば良いだけ。余程の古いプリンターでなければ、シャープネスの度合いはお店のプリントとさほど変わらないだろう。

そうやってNSの0、FSの+4、ESの+3、この3枚をプリントすればどれが好みか判るだろうし、シャープが掛かり過ぎと思えば、次はFSの+2、ESの+1でもう一度プリントしてみれば良い。私はそうやってFS+4が最適だと思っている。

カメラ内のシャープネス設定は一般的な現像ソフトやレタッチソフトと異なり、主にエッジ部分とその周辺に掛かるようになっているらしい。言い換えると被写界深度から大きく外れているボケた部分にはあまり掛からない。

だかFS、ESを強く掛けても、前景、背景にボケを利用したような花写真やポートレート写真でも意外と使えてしまう。但し、当然ながらシャープネスを掛ける範囲はPentaxの考える範囲であり、ユーザーが望まない部分にだってシャープが強く掛かる事もある。

特に街風景の場合、直線が多いので、被写界深度から外れていても、エッジが効いている部分があったりすると、そこにもシャープが掛かり、上手い表現が見つからないが、ある種の二線ボケのような汚いボケになってしまう可能性もあると考えていて、NSを使った方が見栄えのする風景だってきっとある。

私はボケ味は気にせず、どんな写真でもカリカリが好きだが、ボケ味を考慮するならFSでもESでも+2くらに抑え、それをLightroomで読み込み、マスク処理、段階フィルター、補正ブラシらを駆使し、部分的にシャープを強めたり、弱める方が良い結果を生むだろう。

おやおや、シャープネスネタでこんなにも長文。次回はもうちょっと突っ込んでカスタムイメージについて書いて行こうと思う(シャープネスネタはその後に詳細に渡ってやるつもり)。

本日の写真、前回の記事に引き続き、借り物、DA18-135mmでのコマ。

40mm(135換算61mm相当)、ISO200、F5.6で撮影し、カスタムイメージはリバーサルフィルム、エクストラシャープネスを+2で撮影している。以下、部分的な等倍画像をご覧頂こう(クリックすると等倍相当になります)。


参考1


参考2


参考3


1枚目がピントの合っている部分。2枚目は左上の点光源がある部分のボケ、3枚目が右下の幹部分のボケ。見る限り、ボケが汚いとは思わないし、ピントのシャープネスも個人的にはもうちょっとカリッが好きだが、木や花を撮るのならこれくらいで十分かもしれない。

DA18-135mmは100mmを越えたくらいから、一気に画質が劣ってくるので(特に絞り開放)そんな時はボケの多い写真でもFSを+4、ESを+4にするべきかもしれないが、そもそもこのレンズは18-100mmと思って使うのが良いのだろう。

これはどんなズームレンズにも言える。愛用しているSigma 17-70mmも70mmでは遠景ともなるとイラッとする画質だから、風景に近寄れるのならほんの少し広角側に戻す事が多いし、使わない事が多いが、70-300mmズームもバッグに用意していたりする。

いずれにせよ、シャープ、かつ綺麗なボケを本当に手に入れたいのであれば、デジタル上でのシャープネス云々以前にAPS-Cなら50~100mmくらいの単焦点レンズを買った方が手っ取り早い。


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コメント

  1. rabbit_jun | URL | -

    びっくりしました

    モニターのキャリブレーションをしていないという話はびっくりしました。macならまだしもWindowsですよね?。

  2. BigDaddy | URL | -

    > rabbit_jun さん

    高価なキャリブレーターを使ったキャリブレーションはしていないと言う意味です。
    通常のキャリブレーションはモニター、プリンター共にやっていますよ。
    それともプロ、アマ問わず、カメラマンは皆さん高価なキャリブレーターを使ってキャリブレーションでもしているのでしょうか?。

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