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デジタルカメラでもレンズが命、資産としてのレンズを考える

2012年10月25日 00:00

廃小屋

廃小屋

Pentax K-5, SMC P24mmF2.8

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



RicohのGRレンズってスゲェと思う。A16の24-85mm(以下A16)は借りた後にローパスフィルターレスと知り、改めてA12のGRレンズである28mmと50mm(以下A12)、ついでにローパスフィルターの効果を薄めているPentax K-01の写真を再チェックしてみた。

A16とA12では400万画素も差があり、センサーの性質も、加えて画像処理エンジンも異なる。そして一番の違いは前者はローパスフィルターがなく、後者はある。

あくまでも見た目、パソコンの等倍表示で見ると、A16とA12を比較すると、シャキッとしている、解像感が高いのはA16だが、A12の2本はそれと同じ像は結ばないが、かなりいい勝負をしている。

ローパスフィルターを持っているA12は、ローパスフィルターのないA16に勝るとも劣らない画質を提供しているのだから、これはもはやレンズが凄いと思うしかない。天晴れ、つくづく「GR」だ。

何て表現すれば良いのか、A12は「ねっとり」とか「こってり」?。レンズに対する言葉としては悪いように感じるかもしれないが、そうでなく、ローパスフィルターのせいでボケボケの写真を「薄くて濁りのある水彩画」に例えるとA12は「こってりとした油絵」とでも言おうか。

A16が「デジタル写真の粋を集めた解像感を持った描写」ならば、A12は「フィルム写真っぽい自然でかつ力強い描写」、そんな表現も面白いかもしれない。

フィルム写真は、デジタルで作られたシャープネスな写真や、ローパスフィルターを排除した写真には解像感だけに言及するともはや勝ちはない。しかし未だにフィルムカメラをやめられない人がいるのも事実で、そこにはきっと「写真の味」なるものが存在しているのだろう。それががA12シリーズにあるような、そんな感情を抱いてしまう。

以前紹介したデジカメWatchのPentax K-30の長期レビュー記事・・・。

長期リアルタイムレポート PENTAX K-30【第1回】 - デジカメWatch
長期リアルタイムレポート PENTAX K-30【第2回】 - デジカメWatch

K-30はローパスフィルターこそ備わっているが、K-01と同じくその効果をなるべく出さないようにチューニングされたカメラだが、記事中の写真を見る限り、本当にチューニングされているか?、と思うくらいなお粗末な像である。

A12の2本のレンズで撮影した写真を改めて見る限り、画素数がK-30よりも少ないのは解像感に有利に働くにせよ、ローパスフィルターが付いているセンサーの描写には到底思えないくらいのクリアーな像を結んでいた。

そのK-30の画像の4分の1をカットしたり、Photoshop等で1200万画素相当に縮小して左右に両者の写真を並べても明らかにA12の方が1枚も2枚も上手だ。

しかもA12はRAWファイルをLightroomでシャープネスを加えないで見ているので、正真正銘、センサーとレンズの威力が、K-30とDA18-55mm、DA18-135mmを上回っている事になる。

一方はズームレンズだからしょ~がないよ~、そう、ご尤も。Ricohも同じ理由からきっとA16の24-85mmは解像感が薄れると感じ、ローパスフィルターを排除したのだろう。24-85mmのGRレンズのコストよりもローパスフィルターを排除した方が安く上がり、ユーザーにも受けは良い。

ローパスフィルターのあの「ボヤッと感」は単焦点レンズでは起きにくい?。確かにK-30と同じセンサー、画像処理エンジンを使っていると思われるK-01、その時はDA40mmF2.8XSとDA21mmF3.2Limtedの2本の単焦点レンズで撮影していた。

Pentax K-01レビューその1 - アウトライン
Pentax K-01レビューその2 - 実践
Pentax K-01レビューその3 - 気になった点

その時の像を見ると、風景によってはK-5の解像感よりも高いと見て取れ(JPGでなくRAWファイルにおいて)、だからこそK-30の長期レポートの写真画像には違和感を持った。とにかく酷過ぎる。醜いとさえ表現しても良いくらいだ。

フィルム時代からのカメラマンはRicohのGRの称号を持つレンズは凄い、大半の人は理解している。でもPentaxの40mmや21mmはGRレンズ程優れているとは聞いた事がなく、恐らく他社のも含め、単焦点レンズの中では解像度においては上位にランクする事はないだろう。

それでもK-5よりも解像感は高いかもと思ったのだから、そうなるとセンサーとかローパスフィルター云々でなく、解像感はレンズ性能が大きく関わっている事になる。最近のズームレンズは単焦点レンズ並みになったと言われているが、差が縮まっただけで、単焦点レンズと同等の描写をする、これは一種の都市伝説のような嘘なのだろう。

近頃、日干しを兼ねてFA28mmF2.8と30年以上前のSMCP24mmF2.8の2本を良く使っている。どちらも後世に残るような名レンズではない。特に後者は周辺にカビが発生してしまい順光以外の風景ではその影響を大きく受ける、ある意味駄目レンズ。

常用しているSigmaの17-70mmF2.8-4は安価な割には解像感の高いレンズだ。またDA17-70mmF4AL、これも絞りが固定されて使いやすく解像感はそのSigmaと同等。この2本は安い割には使えるレンズだ。

普段、ファインシャープネスを+4にして撮影しているので、どんなレンズを使っても解像感に関してはほぼ満足の行く内容だったが、ついでに以前使う機会のあったDA★16-50mmF2.8、DA★60-250mmF4のRAW画像をチェックすると・・・。

この3本もスターレンズの割にはボンヤリ感があり、解像感に関してはSigma、DAのそれぞれの17-70mmやTamron 70-300mmF4.5-5.6と大して変わらなかった。

解像感だけを切り取るとFA28mmF2.8、SMCP24mmF2.8、この極普通の単焦点レンズの方が良好で、安心して使える。これは本当の話だ。なるほどねぇ~、今更ながら単焦点レンズの凄さ、安定感を味わったとでも言おうか。

解像感に関して、判りやすく式にした。

K-5(K-5II)+単焦点レンズ=安心して写真を撮れる

K-5(K-5II)+ズームレンズ+ファイン(エクストラ)シャープネス=安心して写真を撮れる

K-5IIs+ズームレンズ=安心して写真を撮れる

K-5IIs+単焦点レンズ=腰を抜かす?

本ネタを書いている中、K-5IIsと単焦点レンズのサンプル写真はほとんど出回っていないが、「腰を抜かす」は言い過ぎかもしれないから、Riochが「GRレンズのPentax K投入は当分ない」なんて言及しちゃったから、馬鹿な事を言ったなぁと思ったが、もしK-5IIsにGRレンズが装着出来たら、腰を抜かすのは間違いないだろう。

次の写真をご覧になって頂きたい。これはK-5にDA★60-250mmF4を付けて、75mm、絞りF8、ISO400で撮影したRAWからの写真をLightroom 4のデフォルトで現像したもの。遠景テストのつもりでシャッターを切っているので、ピントは後ろの木々に合わせていたと思う。


参考1


参考2


等倍切り出しの葉っぱ、Lightroomのデフォルトのシャープネス適用量は25なのでほとんど掛かっていないのと同じだが、ちょっと質感が良いとは言えない。一応はしっかりと写っているので、カメラ内でファイン、エクストラシャープネスを使うか、Lightroomで適用量を70~にすれば問題の無い写真になるのだが・・・。

曇り日、ISO400、若干の悪条件を差し引いても、スターレンズだったらパソコンの等倍鑑賞でも凄い絵が出てきて欲しい、しかもこのレンズはフードを付けるとたまげる程でかい。135用のレンズじゃないかと見間違う程だから、これでシャープネスを掛けないと見栄えが良くないってのは解せない。

勿論、借り物なので本体との相性(ピント精度)もあり、これがこのレンズの描写だとは言わないが(もうちょっと良い筈)、120コマ撮影して、全てのLightroomのデフォルトでチェックしたが、みんなこんな感じだった。

Pentax K-5II、IIsの公式サンプル

上のK-5IIで撮られた1枚目の遠景写真、同じスターレンズでISO100、ファインシャープネスを+1で撮影している写真をご覧になれば判るが、これがローパスフィルターのあるK-5、そしてK-5IIにズームレンズを組み合わせた一般的な絵となる。

さて、ここまで読まれた方は「ローパスフィルターレスのK-5IIsを買うべきだな」と結論付けたかもしれない。人物写真が多いカメラマンなら衣服のモアレ対策をする必要が多々あるだろうからお勧めしないが、、、

「カメラマンは黙ってK-5IIsを手に取れ!」

そう言い切りたい。でも1つだけ、K-5II、旧K-5を擁護しよう。

パソコンで等倍鑑賞したらこうなる、本ブログのネタの多くはその検証しかしておらず、皆さんの成果物が何であるか、ここがポイント。

先月くらいから何度も書いている通り、今後最低でも3年はプリントするにせよA3ノビが主流であろう。A3ノビの大きさは、24インチモニターに横位置で目一杯表示させた時とほぼ同じだ。

プリントとモニターは構造が異なり、経験上うちの古いパーソナルプリンターだと若干コントラストが高くなりボヤける気がするが、写真屋さんにお願いしたA3ノビプリントはモニターと同等、それ以上解像感があった(モニターの解像度は72とか96dpiだから)。

そうなるとファインシャープネスやエクストラシャープネスが活きてくる。解像度の高いプリンターでプリントしても「所詮はA3ノビ」。つまりA3ノビ程度の大きさなら真の解像度は要らない、シャープネスと言うデジタル処理による解像感だけで十分。

1600万画素を1000万画素に縮小した状態で、ピントや解像感がしっかりしていれば、1600万画素で240dpiのまま写真屋さんに提出すれば、見事なA3ノビプリントが仕上がってくる。

私が未だにK-7、K20Dユーザーであったら黙ってK-5IIsを手に取るが、K-5ユーザーだから話が複雑だ。K-5は発売2年になる。となると発売してすぐに購入した人でもまだ2年しか使っていない事になる。

加えて、K-5を買った方の中には私のようにK-7で大きなショックを受けた方も多く、となるとK-7からK-5への移行期間が物凄く短い筈だ。実際に私もK-7はたったの3ヶ月で嫌気が差し、メインカメラをK20Dに戻してしまった程。そしてK-7購入から1年ちょっとでK-5を手に入れている。

3年で2台も買わせたのか!?、短い期間で2台もユーザーにカメラを買わせなければ他社に追いつけないのか!?。我々のK-7やK-5を買った時の出費がK-5IIsに繋がったと思うと腹が立ってくるんだ。税金と一緒。無駄な税金を払って、この程度の政策ですか?。

K-5IIsを非難するのでなく(K-5IIsは凄いカメラだ)、Pentaxと言うブランドそのものを大きく非難したくなる。だからこその「一人不買運動」である。A3ノビプリントならK-5で十分な事もあり、K-5IIsは買わない!、そう心に決めた。

またフォトキナと言う業界最大とも言えるイベントがあったのに関わらず、ビジョンが全く見えていない。「近く135に着手するのか?」、これは馬鹿が考えてもK-5II、IIsお披露目のフォトキナ開催直後に発表出来なかったのは判る。知りたいのはそこじゃない。

「APS-Cを続けるか否か、135カメラをラインナップしたらAPS-Cを捨てるのか?」

OlympusのEユーザー(フォーサーズ)と同じジレンマがここにある。将来が見えてこないシステム(将来がないとは異なる)を買い足すなんて私には考えられない。Nikon、Canon、Sonyは将来が見えているからユーザーは安心だけど、Pentaxと、Olympusのフォーサーズユーザーはそうじゃない。

現段階ではPentaxは135を開発すると公言し、また次期APS-Cカメラに対しても公式に「ある」と断言したが、135カメラを作ってから先、将来APS-Cを捨てるのか、継続するのか判らない。仮にK-5IIsを買ってローパスフィルターレスの画質に満足しても、そんな状態ならそれに見合うレンズを買い足す事が出来ないでしょう?。

次のカメラ(K-3仮)は2400万画素のAPS-Cに違いないと睨んでいるが、それがAPS-Cの最終モデル、その先、今から3年後にはAPS-Cが無くなるかもしれない。もしそうであったら、DAレンズは全てがらくたと化す。スターレンズであったとしてもだ。

※SonyのαのようにEVFを持ったカメラになってくれるのなら良いのだが、だったら先見の明があったSonyでシステムを構築した方が賢い選択だろう

ローパスフィルターが付いていても単焦点レンズならある程度の画質は確保してくれる、これが判った時点で、主に廃墟取り用として、DA15mmF4、DA21mmF3.2が候補にあったが、どちらも135カメラでは使えないレンズ。将来が見えるまではこれも「一人不買運動」を続けるしかない。あと3年、5年でお釈迦になるかもしれないレンズなんて買いたくもない。

そして135でも使える事を考えると、微妙にプレミアが付いて買うのをためらってしまうが、MF時代の20mmF2.8やFA20mmF2.8を買った方が遥かに安心出来る(ちなみにDA21mmよりもFA20mmの方が全体に均整が取れた写真を撮れるらしい)。

すでにボディは使い捨ての時代に入ったが、レンズは資産である。マウントさえ変わらなければ30年以上前のレンズだって使える。デジタルカメラ変革期の今、カメラメーカーとしてビジョンが明確でないのは致命的だ。

現在ラインナップされているDAレンズの資産、そしてフォトキナで発表された560mmバズーカもDAレンズだからPentxはAPS-Cを続けるに決まっている。ただそれが一眼レフで続けるのか、Sonyのようにミラーレス系に移行するのか?。135に含みを持たせるのは勝手だし、企業として仕方ない事、だが、APS-Cに関しては含みを持たせるべきじゃない、何故その辺を言及出来ないのか不思議だ。

Pentaxユーザーで135を望んでいる人、皆さんが思われている程多くはいないと感じている。Olympusがマイクロフォーサーズで特化したように、APS-Cでナンバーワン&オンリーワンのカメラを作って欲しいし、作るべきだ。もしくは135に移行してもDAレンズが使えるような術をメーカーは見出す必要がある。


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コメント

  1. ゆたか | URL | LkZag.iM

    こんばんは。

    ペンタックスってドタバタが始まって以来、開発スタッフがどんどんいなくなってしまって

    あまり長期的に物事を進められないのでしょうかね。

    ここ最近のカメラのデザインを見ていてそう思います。

    そうそう、ノイズの多さを活かしてK-7をモノクロ専用機にしようと思っているのですが

    どう思われますか?

  2. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    こんにちは!

    ペンタックスが現在リコーの傘下に入っている以上その絡みもあるので余り強く言えないのでしょうね。
    いずれ135フォーマット版を出すにしても、ニコンのパクリでもいいからクロップモードを搭載して欲しいです。
    やはり買い揃えたDAレンズは生かしたいですね。
    かつてフィルム時代にキャノンがFDマウントにあっさり見切りを付けEFマウントに完全移行してしまったことの
    二の舞だけは勘弁です。
    今からDA★レンズを買うのはある意味冒険に等しいので、とりあえず私は次に買う標準ズームは純正か
    シグマの17ー70にしておこうと思っています。(笑)

  3. BigDaddy | URL | -

    > ゆたか さん

    RicohとPentax、まだすり合わせの状態なのでしょうね。来年度になれば予算がしっかりとつくでしょうから、来年のPentaxは魅力あるカメラが出るでしょうし、Ricohの製品が全く発表されていない、この辺も関係しているのかもしれませんね。

    ゆたかさんはphotoshop(elementsでも可)お持ちでしたっけ?。photoshopで昔から定番のシャープ方法があり、それは「ハイパス」と言うのですが、それをLighroomとセットで使うと、おおよそのK-7の写真も救えるんです。

    実はちょうどK-7、売りそこなった!、そんなネタを書こうと思っていて、GX100とセットで、ノイズがたまらん写真はLightoroomだけじゃなくphotoshopも活用しないとならん、そんな内容になると思います。

    lightroomで徹底的にノイズを排除した後、photoshopでハイパスを使うと輪郭部分だけにシャープが掛かるんです(だからノイズは増えない)。ただ、白いものには黒い縁取りが出来ちゃうので、白い花等には向きませんし、山の稜線とかも黒い線が出来るので、どちらかと言うと街撮りや人物向きのフィルターです。

    ハイパス、もしご存じなければ、「photoshop ハイパス シャープ」こんなキーワードで一度検索されてください。

    フリーのレタッチソフトのgimpには標準ではありませんが、追加フィルタと言う形でハイパスフィルターが存在しますので、Lightroomからgimpと言う流れでも同じような事は出来るかと思います。ちなみにphotoshop elementsは16bit画像は8bitに圧縮されるので若干画質が落ちるみたいです。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人 さん

    まだ各社ですり合わせ作業が終わっていないのでしょうね。来年度になればちゃんとした予算が計上される筈ですから、RicohもPentaxも来年からが楽しみ、そう思うしかありませんね(笑)。クロップはNikonがどの程度特許を取っているかによるのかもしれませんね。

    Canonの場合は、聞いた話ですが、FDマウントを捨ててからは各種イベントでプロサービスから機材貸し出しをして、どんどんとプロユーザーを増やしていったそうですが、Pentaxにはそこまでのプロサービスは出来ないでしょうから、DAレンズが駄目ってなった瞬間、ユーザーはそっぽを向くと思います。私もやっぱりNikonかなぁと思い始めましたからねぇ(笑)。

    sigmaの17-70mm、中央部分は絞り開放でもローパスフィルターがあろうがバッチリですが、絞り過ぎると一気に画質が悪くなるので、滝、水流を撮影される場合は、必ずNDフィルターをかまし、F11までに抑えるようにされてください。

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