にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

撮って出しJPGを使わない時?

2013年01月09日 00:00

廃な寮の庭から廃なアパートを撮る

廃な寮の庭から廃なアパートを撮る

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



他社のカメラをまともに使った事がないが、Pentaxカメラの吐き出すJPG写真には結構満足している。しかし、そのJPG画像が使えない時も意外と多い。

まず、PentaxのJPG写真は色が良い。主に使っているカスタムイメージは「鮮やか」。今の内容は彩度を-1~0、キーを-1、コントラストを-1~0、コントラストハイライトとコントラストシャドー調整を+4、シャープネスはファインシャープネス+2~4だ。

「鮮やか」は彩度を-1にすると、決して派手でなく、かつ色気があると表現しようか、そんな風合い、コントラストになってくれ、さらにPentax独特のファインシャープネスの効果で、ローパスフィルターが効いてしまうK-5やK-7でも十分な解像感を得られる。

Pentaxカメラ普及委員の一人として(勿論勝手にそうほざいていているだけ)、ファインシャープネス(加え、エクストラシャープネス)はホントに凄いと思う。これはLightroomやPhotoshopのシャープネスよりも遥かに良い効果が出ると言い切っても良いくらいだ。

Lightroomでファインシャープネス(+3~+4)の解像感を出すにはシャープ量、ディテールを60以上にしないとならないが、被写体やISO感度によって、これだとノイズが多く出てしまう事があり、結局、解像感を少し削って、両設定を50以下に落とす事もある。

ファインシャープネスも+2を越えると確かに感度によってノイズが出るが、それがLightroom、Photoshopよりも出にくい。流石にISO3200な風景では+2以下、もしくはノーマルシャープネスにする時が多いが、通常の風景でISO3200を超える事はほとんどないので、ファインシャープネス+3、これがデフォルトとなっている。

だから本当ならば撮って出しのJPGだけで勝負したいのだが・・・。どうしてもRAWから再現像しないとならない風景がある。それは「輝度差が激しい」風景の場合だ。

ハイライトとシャドーの差が激しい風景。各社のカメラ、JPGでのダイナミックレンジはネガフィルムよりも少し広いくらい、7EV~9EVくらいで表現していると思うが、この程度のレンジだと白飛びや黒潰れになってしまう部分が出てくる風景がある。

※PentaxのK-5やK-7のカスタムイメージ「リバーサルフィルム」はベルビア50を模倣されていると言われており、ダイナミックレンジは非常に狭く、恐らく5~6EVだろう

私は空が白く飛んだ写真が大嫌いなので、ほとんどで空が飛ばない露出を選ぶが、空が明る過ぎて地上部分がかなり落ち込んだり、黒く潰れたりする事も多く、JPGだとデータ量が少なくレタッチで補正し切れない。だからそんな風景はRAWファイルを元に再現像するしかない。

但し、K-5、K-7ではRAW、JPG両方に効果があるハイライト補正は1EVレンジが広がり、JPGだけに作用するシャドー補正機能は「強」にすると1.5EVくらいシャドー部を持ち上げてくれるので、両方をオンにしていれば都合2.5EVダイナミックレンジが広がってくれる。

但し、ハイライト補正は常時オンでも構わないと思うが、シャドー補正に関しては1枚撮る度に設定するのは実用的でなく、私は面倒なので「中」にしている(都合2EV近くダイナミックレンジが広がる)。

写真は光と影のコントラストで二次元の世界に立体感などを表現するものだから、シャドー側を補正するとパンチのない絵になってしまう。だから全てシャドー補正「中」だと面白味のない写真も確実に出来上がる。

しかし、コントラストを表現するのだったら、明るくなったシャドー部をもう一度潰してやれば良い。情報量の少ないJPGファイルでもシャドー部を落とす、潰すだけなら写真の劣化はないので、JPGファイルでも素材として考えるのなら、カメラが持つダイナミックレンジを最大限利用する事をお勧めする。

※K-5(II、IIs含む)はダイナミックレンジを広げ、また構図を微調整してくれる手持ちHDR撮影が可能だが、撮影する度に保存に25秒掛かり、その間、カメラの操作が一切出来ず、一般的な撮影では実用的ではない。

超高感度域での撮影はRAWじゃないと駄目だろう。K-5はISO3200までは吐き出されるJPG写真でも十分に解像感もあり、ノイズも取れてくれるが、ISO6400となると、(主観だが)Lightroomでシャープネスとノイズをいじくった方が良い写真になる。

また年末に何日にも渡ってコンポジット(加算平均)法を用いて、従来のノイズリダクションを使わずにノイズを消し去る時もJPGよりもRAWで行った方が良い絵が出てくれる。詳しくは下のリンクを!。

コンポジット法でノイズを消しちゃおう!
コンポジット法でノイズを消しちゃおう! その2 Ricoh GX100編
コンポジット法でノイズを消しちゃおう! その3 Pentax K-7編
コンポジット法でノイズを消しちゃおう! その4 Pentax K-5編
コンポジット法でノイズを消しちゃおう! その5 まとめ
コンポジット法でノイズを消しちゃおう! その6 fusionを使う
コンポジット(加算平均合成)から面白い事が判った
コンポジット、なるほど万能でない時もあるのね


他にもカメラが吐き出したJPGファイルをそのまま使えない(使わない)パターンもある。

レンズの歪曲、垂直、水平、この3つは街中スナップ、特に建物写真がメインのカメラマンは常にレタッチが必要だろう。ズームレンズがメインのカメラマンはレンズの歪曲補正は必須だ。

但し、これらはJPG、RAW関係なしに補正が可能なので、(広角系で樽型を通り越して陣笠歪曲していたらしっかりとしたレンズプロファイルが必要となるが)あまり気にしなくて良いと思う。

加えて、変化球を投じたい時、私はビンテージフィルムの色合い、褪せた感じやシアンに偏った色合いが好みなので、その時にはPhotoshop、Lightroomのプラグインソフト、Exposureを使っている。

コダクロームで行き着いた先 - Alien Skin Software Exposure 4
Exposure VS Color Efex VS Filmpack
デジタルだからこその自家カラー現像

上のリンクに書いた通り、完璧にフィルムを模倣しているとは思えないが、それらしい仕上がりになってくれるので非常に重宝している。

そしてExposureを利用する時は、素材としてナチュラル、地味な発色をするLightroomで現像したRAWファイルを元にした方が色の飽和がなく、JPGよりも具合が良かったりする。

そう考えると、Pentaxカメラの場合、RAWが絶対条件と言う風景は私に限っては全体の20%くらいだろうか?。また残り80%はPentaxカメラの吐き出すJPGを採用するが、上述したように歪曲、垂直、水平補正を掛けるし、画質が劣化しない程度に露出やトーンなど何かしら調整しているので・・・。

タイトルの「撮って出しJPGを使わない時?」、この問いには「撮って出しJPGは使わない」、そんな回答になったりするのだった。

本日の写真、今にも雨が降り出しそうな時の風景(実際、この2時間後、雨に降られた)。曇り日でこんな風景だから色は地味、ならばとExposureを利用して銀残し処理を施したものだ。

Pentaxのカスタムイメージの「銀残し」はかなり優れたトーンを出してくれるが、カスタムイメージを風景毎に変えるのが面倒なのと、Exposureの銀残しがPentaxのそれに似たトーンを出せるので、パソコンで加工する事の方が多くなった。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. マーク | URL | -

    あけましておめでとうございます♪
    今年もよろしくお願い致します^^

    僕のK20Dは自然を撮る時も廃墟を撮る時も、もっぱら「風景」に固定です。
    どうせなら色々と設定を試せばいいのですが、現状で気に入った色がでてるのでついつい^^;

    この廃なアパート、いい雰囲気ですね^^
    アパートみたいな廃墟は、以前と違って少し怖い雰囲気があるほうが画になるように感じてます(笑)

  2. BigDaddy | URL | -

    > マーク さん

    明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

    「風景」がマークさんにとって最良であれば、いじくる必要はないかもしれませんね。私も本分に書いた通り、基本的には「鮮やか」で十分と思っています。ただ、飽きっぽいのでブログでは色々と遊んでいますけど(笑)。

    仰る通り、アパート系は怖いイメージで、彩度を落としてコントラストを高めたり、露出をわざと切り詰めたりした方が雰囲気ありますよね。曇り日のように光が均一に回っている場合、普通に撮ると地味~に見えますから、やはりコントラストを強調する事多いです。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)