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旧機になったPentax K-5

2013年02月02日 00:00

工場寸景

工場寸景

Pentax K-5, SMC DA17-70mmF4AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



K-5II、K-5IIsは買わないと心に決めたから、もう旧K-5のネタを書くしかない!。

なぜK-5II、IIsを買わないのか?。まず1つに今までPentaxカメラをどれも1年くらいで買い替えていたのが馬鹿馬鹿しくなった。K-mからK10D、そしてK20D、K-7への進化は正しかったとは思う。どの機種も使いたくなくなる大きな不満があったからだ。

K-mは言わずもがな、測距点が複数あるのに関わらず、中央1点か自動かしか選べず、加えて、世界最小だか世界最軽量高を目指す、(販売戦略においてキャッチフレーズは大切だが)そんな馬鹿な理由で縦位置センサーを削ってしまい、縦写真はパソコンで回転させる必要があったお馬鹿カメラだった。

K10DとK20Dは発売当時としては良いカメラだったと感じるが、私が使用していた時はCanonやNikonのカメラと比較するとシーラカンスカメラとしか言わざるを得ない。全てにおいて他社よりも劣っていた。特に画素数が増えたK20Dの内部処理の遅さ、何か1つ設定するだけでコンマ何秒か待たされる。

K-7になって部分的に他社に追いつき、もし廃墟を撮る趣味が無かったら、今もこいつを使っていたろう。しかし廃墟撮影が趣味だからして、いかんせん、ISO1600からの高感度域の画質が先代のK20Dよりも劣る、これには閉口した。

※Pentaxを擁護する訳ではないが、動きのある物を撮らない、高感度域は使わない、そんな風景写真がメインのカメラマンだったら今でもK-7やK20Dは画素数も1460万画素とそこそこあるので、A3ノビクラスのプリントにも十分に耐えられ、問題なく使えるカメラだ

そしてK-5を入手した訳だが、これはISO3200までならおおよそ撮って出しのJPG像で及第以上の画質があるし、しっかりとノイズリダクション処理を施せばISO6400も使える。さらにはコンポジット法を用いてレタッチすればISO12800でも作品として十分に世に出せてしまう。

※どれもA3~A2プリントを想定

そしてK-5II、IIsの発売だ。特にローパスフィルターを排除したK-5IIsは解像感が20%以上増すらしく、また-3EVと言う暗い風景でもAFが働き(-3EVが凄いのでなく、-3EVでAFが動くのなら0EVでの信頼度が増す、ここに意義がある)、中央1点だけだがF2.8レンズにも対応し、より精密なピントを得られると言う。

普通なら買い替えたいところだが・・・。

K-5II、IIsはK-5の欠点もそのまま引き継いでいる。一番の大きな欠点はUHS-1に非対応な点。これでまた他社に水をあけられた。上述したコンポジット法は同じ風景を何枚も必要とするのでどうしても連写せねばならないが、SDカードへの転送速度が遅い為、(RAWで撮影すると)10枚を2回連写した途端に連写機能が著しく低下する。

超高感度でのコンポジットはRAWで撮影した10コマ前後を合成するので、結果、10枚撮って、10秒待つ・・・、これの繰り返しを強いられる。そしてどうやら他社のUHS-1対応のカメラは10枚連写程度ならすぐに(それ対応の)SDカードへ転送してくれるらしい。

デジタルカメラは撮って撮って撮り捲る、連写出来る限り、シャッターを押し続ける、そんな世界でもある。マイナーチェンジカメラとは言え、UHS-1規格に非対応、これは大きな戦略ミスと言えよう。

遅いと言えばせっかく盛り込んだHDR機能。でもこれを利用しようと思うとカッチリ25秒待たされる。その間、全ての機能が使えなくなる。絵画のような合成写真には興味はないが、ハイライトとシャドーのダイナミックレンジをちょっと広げる、これは非常に有用だ。なのにこの機能もK-5II、IIsでは進化していないらしい。

カメラのHDR機能を使って1カットに25秒待たされるのなら、自分で+-2EVの写真を3枚撮影し、家でPhotoshopを使って合成作業した方が遥かに効率が良い(ユーザー登録で予め+-2EVのAEBを設定しておけばわざわざドライブモードで段階露出モードに変更する必要が無い)

AFは先に書いた通り、部分的には他社に勝る進化をしたが、相変わらず測距点は11、これも他社と比較したらシーラカンスと言わざるを得ない。測距点が20、30あっても普段は使わないのだが、Pentaxの11の測距点は上から3点、5点、3点、だから中央列の端っこの測距点を選ぼうと思うと面倒。せめてあと4つ足して3x5列の15点にしてくれよ!。またゾーンフォーカスを採用するのなら21点は必要だ。

そして当然ながら分割測光時のピーキーなアホ露出もK-5II、IIsでは改良されなかったらしい。これも要らないなと思うポイントだ。すでに私はK-5のこのアホ露出に慣れたので、露出で大きなミスはしない(特にK-5一号機は規定よりも-1/4EV以上暗くなるように改良している)。とは言え、ユーザーに大幅な露出補正をさせるなんて分割測光の意味がない。これは誰が何と言おうが、Pentax技術陣の大ポカだ。

※見聞きした限りでは同じSony製のセンサーを利用しているNikon D7000の露出傾向もピーキーとの事で、Sony製センサーの欠点をPentaxもNikonも克服し切れなかったと言うところか?

そんなこんなで買い替えない方針を決定したのだが、実のところ、K-5の画質に現段階で満足している、これに尽きるんだ。

早い段階でK-5一号機とK-7を、昨年末にK-5二号機のピント調節を行い、それがソフト的なのかハード的なのか、AF微調節機能を使わずともほんの少し後ピンになるような変更を施している。それに加えて、11点の測距点に対してしつこい程テストして貰い、これ以上ない精度を保っている。

変更前は風景によって眠い写真が出てきたりと「もう金輪際Pentaxカメラは買わない!」と一度は心に決めた程。でもこの改良のお陰でAFが測距ミスさえしなければクッキリハッキリ。

何て表現しようか。どんなカメラでもそうだが、時折、ピントは合っている筈なのに何かモヤッとしている、手振れ?、それともローパスフィルターの影響?、そんな首を捻っちゃう写真が調整後には明らかに減少した。

何しろカリカリ写真、等倍鑑賞大好きなのにファインシャープネス+4が+2に落ち着き、エクストラシャープネスも+2から+1へ。しかもエクストラシャープネスを利用するのならもう1目盛り下げて0設定で十分とも思っている。

※LightroomでRAWから現像する際にもシャープ量とディテールを今までよりも20%減に設定している

面白い事にローパスフィルターレスのK-5IIsの世界中のレビューページのサンプルを見ると、半数くらいは「スゲェ!、やっぱ欲しいかも」と涎が出てしまうのだが、残り半分は「おやおやっ、これで従来比20%増かえっ?」としょ~もない解像感だったりもする。

大気の状態もあろうし、多くのレビューサイトは工場出荷時デフォルトでのサンプルが多く、ファインシャープネスもエクストラシャープネスもオフだったりするが、それでも「この程度の画質なら調整された旧K-5で十分じゃん!」と思っちゃう。

例えば下のリンク。

【気になるデジカメ長期リアルタイムレポート】PENTAX K-5 IIs【第1回】

面倒なのでレポーターがどんなシャープネス設定でK-5IIsを利用しているか全てで確認した訳じゃないが、数枚のデータを見る限り、カスタムイメージのナチュラルをデフォルトで使用しているようだ。となるとノーマルシャープネスで0設定。ノーマルの0はK-5でも腹が立つくらいモヤッとしているが、ここに掲載されている写真全て、解像感が高いとは決して思えない。本当にIIsで撮ったの?、と首を捻ってしまう。

つまり、ファインシャープネス、エクストラシャープネス、やっぱりこのPentax独特のシャープネスがキーワードで、それを上手く活用すれば旧K-5でもK-5IIsには劣るだろうが、解像感の高い写真に仕上げる事が出来てしまう。

使用しているSigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM、DA17-70mmF4ALの解像力もズームレンズの割りに良いのだろう(DA17-70mmは主に連れが使用)。絞りを開けている時の解像感はSigmaの方が高く、絞り込むとDA17-70mmの方が良くなる。そしてどちらも絞り開放でも結構シャープ。

勿論、うちのK-5のように調整されたK-5IIsでこのレンズを使えばもっと解像感は増し、旧K-5でK-5IIsと全く同じ解像感を出すのは無理だし、同じ解像感を出そうとすると、特に高感度域ではノイズとの戦いとなり、具合が悪い。

でも困った事に、旧K-5とうちにあるレンズのセット、その画質、解像感にほぼ満足している現状、そしてA3ノビよりも大きなプリントはしない、それを考慮すると、上述の欠点に目を瞑り解像感だけの為にK-5IIsに買い替える勇気はない。

本ブログで何度も述べているが、新品だろうが中古だろうが買ったらレンズと一緒にメーカーに調整に出す事だ。そして納得が行かなかったら、その写真を提示し、これこれこれがおかしいと何度もサービスの人間とやり取りをする。

これはPentaxに限ってではないと思う。同じSonyのセンサーを持つNikon D7000、これのサンプルも世界中から集めたが、どうしてこの程度で皆が納得出来るんだろう、そんな写真が結構あるんだ。1つ上のクラスであるCanon EOS7Dでも同様で、むしろAPS-Cよりも小さなセンサーもOlympus OM-D E-M5やE-P3の方が内部処理が上手いのか、解像感のある写真が多い。

本日の写真。年末にK-5二号機をPentaxに調整に出したので、二号機とDA17-70mmF4ALとのセットで撮影している。焦点距離は23mm(135換算35mm)、絞りは開放のF4、エクストラシャープネスは0、Lightroomで若干の煽り補正と、色補正を行っている。

下に幾つか等倍で切り出した画像を示そう(クリックで等倍)。


中心

2013-02-02-02-_IGP8385.jpg


中心から少し外れた草

2013-02-02-03-_IGP8385.jpg


右上

2013-02-02-04-_IGP8385.jpg


絞り開放なので周辺部の描写は甘いが、中心部は開放の癖に良く解像している。これがエクストラシャープネスの威力だ。流石にズームレンズの開放ではノーマルシャープネスだと全体に眠く、この手の力強い風景では間抜けな写真になってしまう。

このエクストラシャープネスは0や+1でも風景や露出によって全体に若干のジャリジャリ感が出てしまう。空にノイズが乗るので不快だなんて方もいらっしゃるようだ。またエッジが強烈に立ってしまうのも特徴。

上の3枚の等倍切り出しをご覧になって、「ちょっとエクストラは特殊かなぁ」と思われるかもしれない。でもそれは切り出したほんの一部分を等倍で見ているからであり、恐らく大半の方は「どれどれ、エクストラシャープネスの実力を見てやろうじゃないか!」とモニターから30センチくらいで見てしまっているだろう。

等倍画像をモニターから30センチで見るのはピントチェックと色収差チェックくらい。写真を写真として見るのなら、この切り出しを1メートル、せめて60センチくらいから眺めるべきで、それだとエクストラシャープネス特有のジャリジャリ感とエッジ感も気にならないし、増してやA3ノビ程度のプリントなら何ら問題はない。

まぁシャープネスの度合いは人それぞれなので、旧K-5でもK-5IIでもK-5IIsでもご自分で色々と試されるしかないだろう。ちなみに万能なのはファインシャープネスだ。旧K-5とK-5IIならば+2を基準にされたし。

いずれにせよ、エクストラシャープネスを0、手持ちのレンズで絞り開放から2段くらい絞った状態で遠景を撮影し、中心部がカリッとしていなかったら、それは何かが悪い証拠だ。手振れ、ピンズレ、レンズ性能、レンズの劣化(レンズの曇り、カビ)・・・。即サービスセンターに持ち込もう!。

もう一度書こう。DA17-70mmF4ALと言う、他社のレンズと比較したら大して凄いレンズじゃないのに、絞り開放で撮影しても「写真として鑑賞出来る」、それがエクストラシャープネスの0、もしくはファインシャープネスの+2であり、ご自分のカメラとレンズがそれらシャープネスを使ってもモヤッとしているのだったら、必ずどこかに不具合がある。

最後に。エクストラシャープネスはISO800を越えると一気に画質劣化が目立ってくるので高感度、超高感度域(特に人物や動物が添景で小さく写っているような写真)では使わない方が良い。

画質の劣化がノーマルシャープと大して変わらないファインシャープネスの方が万能で、不思議と+4まで上げても200%表示で画質劣化が判る程度。でもドピーカンでのエクストラシャープネスは涎物で、シャープでなくちゃならない高層ビル等を+1で撮影すると失神しそうになる(笑)。


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コメント

  1. ぼろ | URL | -

    難しですね、色々

    こんにちは、お世話になります
    k-5で、初めてデジ1に現像とゆう事とか慣れるまでの道のりが遠いです
    昨日CP+に、行って来ました。物凄い人(日本でこれだけ写真をやる方がいるのかと驚いた)女性も以外に
    多いのにも、高い機種を持っている方も 自分では、絶対に買えないHのカメラ触ってきました。6000万画素(重かった)
    これだけの画素だとモデルさんの皮膚鮮明でモデルさんも大変ですね。
    製品て、ペンタが好きですので頑張って欲しい 2大巨人に正面からでなくていいから
    どこかのブースで、デジ1は 露出優先で撮る事が基本ですと。言っていました。

    色々楽しい写真と話を、楽しみにしています。

  2. ゆたか | URL | LkZag.iM

    こんにちは。

    ここのところPEN Liteだけで撮っていますが、パッと見の鮮やかさはペンタックスですが

    ピントや解像感はPENのほうがいいですね。

    AFの正確さと最適化されたレンズのおかげでは?と思っています。


    K-5Ⅱ(S)の値下げ攻勢もすごいですね。旧型の下取り価格も連動してしまって(泣)。

    販売店は、利益を出すためにレンズキットをばらして売る始末。

    新型が安くなって嬉しいと思う現行ユーザーは少ないのでは?と思います。

    散々、散財したペンタックスを処分してまた散財しました(苦笑)。

  3. ぼろ | URL | -

    間違えた

    露出優先でなく、絞り優先でした

  4. BigDaddy | URL | -

    > ぼろ さん

    コメントありがとうございます。

    K-5をお持ち、お仲間ですね。ありきたりになりますが、デジタルでもフィルムでもコンパクトでも一眼でも経験を重ねればどうにでもなると思っています。私もつい2年くらい前までは、デジタルの進歩に頭が追いついていませんでしたから(笑)。

    6000万画素と言うとPhase Oneでしょうかね。触った事も見た事もありません。こういうモデルは流石に主流にはならないでしょうが、いずれ3000万画素クラスは当たり前になりそうで怖いですね。正直、そんなに要らないと思うんですけどねぇ。パソコンだって、最新の最高スペックでないとまともに現像処理すら出来ないでしょうし。

    デジタルは露出優先、昔、フィルム時代、あるプロカメラマンが座談会で、写真は露出優先だと言う人々に対して、違うでしょ、構図、タイミング優先でしょ!、と言った人が、それが原因か否かは定かではありませんが、干されたって事があったようです。

    露出はRAWで現像すれば+-1.5EVくらいはどうにもでなるので、私個人も構図、タイミング優先だと思うのですが・・・。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  5. BigDaddy | URL | -

    > ゆたか さん

    画素数の問題もありましょうが、フォーサーズ系は画像処理エンジンが優秀なのでしょうね。それとE-P3などはローパスフィルターが薄いのと、仰る通り、レンズが一番だと思います。

    いわずもがな、Pentaxの欠点はレンズとピント精度で、これは他のメーカーの一眼レフにも言える事でしょうが、SigmaレンズのカリカリなんてPentaxでは絶対に出せないだろうし、そういう写りを採用しないでしょうね。

    CP+ではPentaxはほとんど動きがないようで、やはり来年に期待でしょうか。まぁK-5は当分愛し続けますから、ど~でもいいです(笑)。最低でも3年、5万ショット以上は使ってやりたいと思っています。

    また散財?、何か買われたのですね、まぁそういうものですよね。お金は動かして意味がありますし(笑)。

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