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フィルムVSデジタル ポジと超高感度ネガフィルム

2013年02月18日 00:00

夜徘徊

夜徘徊

Canon NewF-1AE, NFD50mmF1.4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の続き、フィルムVSデジタルについて、自分なりの切り口で書いてみたい。

すでにフィルムを卒業した人間がフィルムの良さを語るのは現フィルムユーザーには不快に映るかもしれないが、思い出、そして今、フィルムを使ったとしたら?、そんな観点で攻めてみたい。

一番の思い出・・・、カルチャーショックとでも言おうか、それは初めてポジフィルムを使い、現像されたフィルムをライトボックス上で見た瞬間。これは一昨年、パソコンを買い替え、24インチのモニター一杯にデジタル写真を表示した時の感動の数倍はあったろう。

歪曲の少ないPentaxの5.5倍のフォトルーペでそれを眺めた時に色合いやコントラスト、これはデジタルから写真を始めた方、自分で撮らずとも、仲間や写真屋さんなどで是非ともそういう機会を作ってライトボックス上でポジフィルムを鑑賞して頂きたい。今の若い世代でもカルチャーショックな像だろう。

一度その像を見ちゃうと、ネガフィルムの自動仕上げのプリントなんて月とすっぽん。糞以下の絵にしか映らない。ところが、そのポジフィルムからダイレクトプリントすると、コントラストが高いだけでネガフィルムと大して変わらない像に変化する。「あれっ?」と思っちゃう瞬間。

勘違いし易いのはフィルム時代、写真展を訪れてそれはそれは見事な彩度とコントラストなネイチャー風景に出逢う。でも大概はポジフィルムだからではなく、PLフィルターの恩恵の方が強い。PLフィルターを使わない、特に街角スナップ、お散歩写真だとプリントの時点でポジだろうがネガだろうが関係なくなる。

だけどもライトボックスで見た時の感動は永続するものであり、ネガよりもポジを使ってしまうカメラマンの性・・・。

加えて、ポジは与えた露出そのままが出てくる。0.5EV以上違えば意図と異なる失敗写真と化す。デジタル写真のように白飛びを抑えたり、黒潰れにディテールを出すなんて事は出来ない。

またホワイトバランスもオートなんてない。太陽光かタングステン光(白熱灯)の2種類。通常は太陽光用のフィルムを使うから、曇り日や日陰ともなると写真が青被りしてしまう。それをアンバーにするにはアンバー系のフィルターをレンズに装着する必要があった。

蛍光灯下で撮るにせよ、太陽光用のフィルムをそのまま使うと緑被りを起こすのでそんな状態で人物なんて撮ってしまった日には・・・。だからマゼンタのフィルターをレンズにおっ被せなくちゃならない(これらはCCフィルターとかゼラチンフィルターと呼ばれる)。

今のオートホワイトバランスに対応していたのがネガフィルム。フィルム自体でなく、プリントの段階で色補正を行ってくれるからあり難い。でも・・・、でも・・・、しつこいようだが、ポジをライトボックス上で見た感動を忘れられないカメラマンはネガはど~でもいい写真にしか使わない。

だからこそ露出や色温度にシビアなポジを使っているんだと言う自負、自慢がカメラマンにはある。知識だって豊富。頭でっかちじゃない。実際に失敗を重ねているから、経験から来る知恵、知識は仰山持っているのだった。

ただそんなポジフィルム信仰の私でもネガフィルムを使う事がある。それは高感度、超高感度フィルム。一般にフィルムの場合、ISO400、800を高感度と言い、1600、3200を超高感度と言っていた。私はFujifilmのそれらを愛用していて、特に超高感度フィルムの粒状加減が美しく、六つ切りプリントの粒状感が堪らない。

暗い場所だけで使うのでなく、日中にも使用していた。ISO1600のフィルムではF11の1/2000secが当たり前の世界。だからカメラによって撮影法も違ってくる。

と言うのも当時お散歩写真で良く使っていたCanon New-F1AEやPentax LXは最高シャッターが1/2000sec。ISO1600だと絞りによって1/2000secを超えるからAEなんて使えない。だからマニュアル露出でシャッターを1/1000、1/2000に固定し、絞りを変えて撮影する、そんなパターンだった。

※NewF-1AEもLXもシャッター優先AEはない

ISO1600で1/2000secだとドピーカンでF16、晴れでF11、曇りでF8、日陰でF5.6、夕暮れでF4、まぁこれだけ覚えていれば特に露出にシビアになる必要はない。ネガでも超高感度になると露出アンダーを救うのが厄介なので気持ちオーバー露出で撮影する事を心掛けていた。

時に、5年前のデジタル一眼レフはISO1600が限界だった。2年前まで使っていたPentax K20Dはなんとか現像処理でISO3200が使えたが、後継機のK-7でのISO3200の画質はK20Dよりも劣っている。

しかし、実を言うとデジタルカメラのノイズはフィルムの粒子よりも目立たない事の方が多く、特に六つ切り~A4プリントだとその悪い画質のK-7のISO3200でも(フィルムの粒子をノイズと呼ぶのなら)ISO1600のカラーネガフィルムよりもノイズレスに見える。

本日の写真、ISO1600のネガフィルムでの撮影。ピントの切れ、ボケの状態からして絞り開放、半段絞ったくらいで撮影しているだろうからシャッターは1/30secで撮っていたと思う。ブレ補正なんてない時代、50mmレンズを使っているからまず間違いないだろう。

このざらつき感をご覧いただきたい。これは2Lにプリントされたものをスキャンして長辺960ピクセルにしてこの状態だから(クリックすると960ピクセル)、粒子をノイズと考えるとかなり大きなものと判って頂けるだろう。

でもこのザラザラ感がホント、なんとも言えんのだ。本ブログではPentax K-7のISO3200の画質は糞だと言っているが、上手くノイズを均等に、そしてフィルムの粒子を模倣したレタッチを加えると結構大きく伸ばしても使える気がするのだった。


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コメント

  1. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    おはようございます!

    私もたまたま先週フィルムの整理をしていましてライトボックスで何気なく眺めておりましたが、
    やはり最高ですね。今思えば見なければよかった!?と少し後悔しております。(爆)
    またブローニー熱が再燃しそうです。(笑)

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人 さん

    そうなんですよ!、私もブログに掲載する時くらいしかフィルムを確認しないのですが、見ちゃったら最後(笑)、私もブローニーをやるか悩んじゃいます。買うのだったら6x6のMamiya New6なんですよぉ~。標準レンズが付いて7万円くらいが相場みたいで、7万かぁ、だったらFujiのXシリーズ買うかなぁ、ともう何回も同じ妄想をしております。

  3. 按摩大王 | URL | W46BnpsA

    女スパイ?

    スパイ容疑で取調べ中、休憩になり、恋人が助けに来ないかしら
    と窓の外を見ているみたいな写真。 なんか物語が生まれそ。
    東京アタリ、中国人女スパイが蜘蛛の巣を張って、毎夜毎夜
    政界からのカモ待ちをして…ハニートラップ専任女スパイ。
    華奢に見せて油断させ、色々情報を手に入れる女スパイ
    とうとう一人捕まったか?!?!  
    そんな感じの写真ですね。

    考え過ぎでしたぁ 思考路線を間違えましたぁ
    だって顔がストッキング被りみたいだし。

  4. BigDaddy | URL | -

    > 按摩大王 さん

    縦でも横でも格子はやはり捕らわれ者を連想したくなります。でもここまで具体的に想像する事は私も無いです(笑)。こんな面白い想像して頂くなんて撮影者冥利に尽きます。色被りやピントが甘く雑な風景になっているのも、良かったのかもしれません。

    ありがとうございます。今後も豊かな想像力で楽しまれてください。

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