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秘境とは?

2013年03月14日 06:00

昭和廃屋

昭和廃屋

Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM

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コマーシャルやマスコミは語句がやたらに大袈裟な事が多い。最近は映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の影響からか、昭和がブームになっており、昭和風景が残っているだけで「秘境の里山」なんて言われちゃう町もあったりするらしい。

「秘境」とは何だろう?、goo辞書によると「外部の人が足を踏み入れたことがほとんどなく、まだ一般に知られていない地域」との事。確かにその通りだと思う。

日本の秘境100選

これは一民間旅行会社が一部の著名人が選者になって勝手に作ったもので、また平成元年に選定されたから、今では観光地化している地域も結構見つけられるが、秘境の意味を考えるとクエスチョンマークが灯る地域も多々。

東京の人間なので関東甲信越で見ると上高地、佐渡、尾瀬、奥日光・・・、当時もすでに観光地化されている場所がやたらに目立つ。まず「秘境」とするのだったら観光中心に生業を立てている地域は除外するべきじゃなかろうか?、と思っちゃう。

※屁理屈を言えばJTBが企画している時点でここに挙げられている100の地域の多くは全て観光地。決して秘境ではない

「一般に知られていない」、これがキーで、現地の人と物好きしか知らない、行かない、そんな場所じゃないと秘境とは言えないだろう。

100選のうち、知っているところでは奥鬼怒なんて秘境と呼ぶのに相応しいのかもしれない。鬼怒川温泉の先と勘違いしている方もいらっしゃるようだが、全く違う。ほとんど尾瀬と言っても良い。それでも21世紀の今、奥鬼怒が果たして秘境なのか?、ちょっと疑わしい。

いつだったか、テレビで茶臼岳周辺の北温泉を秘境宿と紹介していた。確かに昭和風情があり、金田一耕助が殺人事件に巻き込まれるような場所。行く価値はとってもある。でもハイカーからすると超有名な温泉宿だからして、秘境っぽいと言うだけで秘境とは思えない。

しかもちょっとびっくり、最近、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地になったって言うじゃあ~りませんか!。ハイカー以外にも知れ渡り、秘境度は限りなくゼロ(笑)。とは言え、テルマエ・ロマエ、見ないとならんなぁ。

ちなみに、北温泉から見れば茶臼岳の裏側に三斗小屋温泉がある。ここは車では行けないのでこれこそ秘境と言える。ガキの時分、家族が登山好きだったものだからその時に行ったきりだが、調べてみると、さらに寂れて良い感じになっていた。しかもここは実際に金田一耕助が活躍してもおかしくない迷宮入り寸前の殺人事件があったらしい(閉鎖された土地で関係者も限られているのに1年半近く捜査していたとの事)。

余談はさておき、秘境とはもっとローカル、範囲を狭めないとならない、そんな気がする。「上高地」って言われちゃうと、いやいや、特に山マニアでない私だって槍ヶ岳に登ったくらいだから(地獄の縦走で、二度と行かないが(笑))、あそこは秘境ではなく、山岳であって、観光地でしょ!、と思っちゃう。

上高地、そんな大枠でなく、上高地のどこどこの集落の辺り・・・、そうなるんだと思う。だから100選には奥那須と選定されていて、奥那須がどの辺を示しているのか判らないが、那須周辺なら、ピンポイントで上述した三斗小屋温泉とした方が秘境100選っぽい。

これは日本中どこの観光地でも当てはまる。観光地の中心から外れた場所、地理的には観光地の地名が付いているが、観光客が好んで行かない場所、小さな集落、車でも列車でも行けない山深い温泉宿・・・。やはり「一般に知られていない地域」、これが秘境の定義の中核だろう。

近頃良く訪れている埼玉は飯能。ここは正丸峠、伊豆ヶ岳、子の権現(ねのごんげん)と有名なハイキングコースを持っている。関東の人間ならおおよそ名前くらいは知っているだろうから、明らかに秘境ではない。しかし、飯能でもピンポイントで示せば秘境度がかなり上がる。

吾野駅周辺の吾野宿。ここは子の権現に行く参拝者、ハイカー達が歩く程度の田舎道でしかないが、観光地ではない為、寂れ感が強い。国道に沿った旧道なので、車の往来も少なく、東京から渋滞がなければ1時間ちょっとで昭和をたっぷり堪能出来る。

それでも秘境とは言えない。せいぜい「宿場町風情が残っている集落」。でもそこから一度国道に戻ると、子の権現を目指す一本道があり、秘境度が高い。限界集落で廃屋も多い。しかし困ったもので、何でこんな場所がせわしいんだ?、と言うくらいバンバン車が行き交う。

この道を使っては子の権現までは急坂の登山となり、車では行けない。色々と調べたら、なるほど!、その先のうどん屋さんがテレビで紹介されたらしい。確かにこのうどん屋さん、入った事はないし、写真すら撮っていないが(笑)、かなり凄い場所にある。まさに「これぞ秘境のうどん屋」である。ただ、テレビで紹介された時点で、もうそこは秘境ではない。

さて、本日の写真、由緒正しい?、昭和の廃屋。左上のモヤッとしたものは何だろう?。曇り日だったのでレンズのフレアーやゴーストではないとは思うのだが果たして。本物のゴーストだったら・・・。

ここは限界集落ではないが、かなりそれに近い。もう三度も訪れている。谷間に位置していて集落としては規模が大きく、ハイキングコース、キャンプ場などの観光施設は存在している。

しかし全国的に有名な場所でもなく、昨年訪れた時に初めて自分以外の観光客を見つけたくらい閑古鳥が鳴いている。紅葉が見事な地域のようで晩秋には観光客がそこそこ集まるらしいが、どうやらそれ以外は・・・。

地元の方にお聞きすると、かつては炭焼き、林業などで賑わっていたとの事だが、やはり高年齢の方はこの地では生活が困難で(すでに商店がない)、多くが麓の町へ越して行ったそうだ。

この地は秘境の入り口と言えよう。ボリビアのデスロードのような峠道を登った先は3つの集落があり、最初の集落は限界集落、その上の集落はすでに廃と化しており、自分以外に誰一人としていない、正に秘境だ。


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コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    床にコケまで生えてしまって 正に秘境と化してますね。
    これ以上進むと床が抜け 家ごと崩れそうです~

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    ここは関東圏ではありますが、結構山深い場所にあるので、恐らく冬は雪が結構降るのでしょうね。人が住んでいない家は雪とか台風でやられていくのでしょうね。すでに奥は屋根が崩れていて自然光が指しており、仰る通り、あと何年かで床も危ないでしょう。別に部屋の畳部屋はすでに畳がグニュッと沈みましたからね(笑)。

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