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作法 その2

2013年03月22日 00:00

宿場町の風景

宿場町の風景

Pentax K10D, SMC FA28-70mmF4AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続き・・・。

残念なのがどうもカメラマンの場合、本来、師匠から伝えられた作法を守っている筈の私と同世代のアラフォー、アラフィフ世代に不届き者がいちゃう。これは師匠から伝授された作法を曲解しているのと、時代を感じ取っていないんだと思う。今と言う時代を全く考慮していない。そうなると思考能力は子供と一緒。

これは本来師匠であったさらに年配の方、いわゆる団塊の世代、彼らにも問題がある。明らかに若い世代のカメラマンよりも野放図な輩が多い。

特に三脚を多用するカメラマンの作法は悪過ぎる。三脚禁止ではないが、通行の妨げになる場合、往来があったら「ご迷惑お掛けします」の一言くらいあっても良いのに知らん顔。注意すると三脚禁止でないからここに三脚を立てて何が悪い、そんな顔をする。写真の先輩であるだけでなく、人生の先輩の癖にそんな傍若無人ぶり。同じカメラマンとして恥ずかしい。

以前、ある方がこんな事を言っていた。

「お年寄り世代は叱ってくれる人がもうこの世にいないから態度が横柄になる。特に趣味の世界の場合、未だに年功序列を重んじているから、目下に注意されるとブチ切れてしまう」

そう、まさにそういうタイプな人。勿論、お年寄り全てがそうとは言わない。こういう不届き者はほんの一部に過ぎない。しかしそれを見て育つカメラマンもいるのを彼らは忘れているし、写真を趣味としない大勢の人達から嫌悪の目で見られている事すら気付いていない。

ある観光地となっているお寺。境内には桜があり、ここで凄い団体を見つけた。写真教室かサークルか、1本の大きな桜の周囲を円を描くように三脚がズラリ。一般観光客はその円の中には入って写真を撮れる状況ではない。時間にして20分くらいだったろうか?。

そこは三脚は禁止ではないし、団体の場合、おおよそ撮影許可を得ている筈だから、法律的には何ら問題のない行為。平日だったからさほど観光客でごった返している訳でもない。

それでもグルリと桜を三脚で取り囲む、その団体の神経を疑う。しかもその団体は周辺の散策路でお構いなしに三脚を立て、また幾つかあるベンチにはカメラバッグがど~んと置かれている。三脚が邪魔だし、疲れてベンチに座りたくてもこやつらのバッグが占有している。

彼らの多くが団塊の世代だった。そして上述したようにこちらは三脚を避けて通る事になるが、挨拶や謝罪すらない。どれだけ自分達が周辺から迷惑がられているかを理解していない。

写真教室だろうがサークルだろうがどっちでも良いが、何故まずは作法を学ばせないのか?。今は子供でもデジカメを持っている時代。観光地にいる全員がカメラマン。また神社仏閣側もそろそろ再考する時期がきたのではなかろうか?。

「千社札風」のシールを神社の許可なしに貼ってしまう・・・、若い人に多いらしい。これは先人達がしっかりと作法や文化を伝えていなかったからであるが、どうもカメラ、写真の世界は、手本となる先人達そのものの作法が悪い。そしてそれを受け継いでしまっているから、我々の世代までもが鈍感になっているんだろう。

しかも悪い事に今はインターネットで大概の情報を得られるから、そもそも写真の師匠がいない現状。結果、たまたま居合わせたベテランカメラマンから作法を盗む事になるが、居合わせたカメラマンの作法がなっていないと新人カメラマンも同じ道を歩んでいく。

ベテランカメラマンが構図に草木が入って邪魔だからと草木を引っこ抜いていたら、「構図を追求するにはそこまでやらないと駄目なのか」と勘違いを起こす。それが鉄道撮影だったら、「中井先生がやっているんだから」と己も草刈り鋏でチョキチョキ始める。「除草剤を撒いている人もいる」ってんだから始末が悪い。作法は正しく導くべきなのに「悪しき習慣」になっている。

3月12日の記事である方がこんなコメントを残された。

「自然を撮る人間は自然を変えちゃいけない、写真を撮る人間は現状を変えちゃいけない」

まさにこの言葉通りだと思う。与えられた景色は与えられたまま切り取る、これが写真を撮る者の基本の作法である。

千社札の話に戻るが、千社札は垂直に正しく貼らねばならないそうだ。しかし、前回の記事に掲載した写真を見ると、斜めに貼っている人がいる。

またすでに貼られている千社札に重ねて貼るのもご法度。「千社札 斜め」、「千社札 重ね」で検索するとご理解頂けると思う。しかし「斜めに貼るのが良い(目立つ)」なる風潮もあり、どうやら一部の人間がそれを扇動しているようだ。

これを皆さんどう思われる?。千社札風シールを勝手に貼り付ける、またそれを斜めに貼ったり重ねたりする、これは「悪しき習慣」だとは思わないだろうか?。誰かが間違った、もしくは意図的か、それを始め、扇動し、やがて誤った文化、風習として伝えられてしまう。

千社札の貼り付け方、これは法律で定められている訳じゃないが、作法として正しい貼り方を覚えるべきだ。同じく、観光地で目玉の桜を三脚で取り巻く団体、狭い道で三脚を立てている、人が一人通れるスペースを空けているから何が悪いと居直る、はたまた草を刈る事は鉄道写真界ではまかり通っていたのかもしれないが、これらは悪しき習慣以外のなにものでもないと思う。

本日の写真、作法とは丸で関係なさそうだが、ここは街道筋の小さなかつての宿場町の風景。周辺は対向車が来たらどちらかがバックしない限り、すれ違えないような幅しかなく、路上に止めて写真を撮る事は不可能。運良く、造り酒屋さんの駐車場が利用出来ると判ったが・・・。

その時対応されたのが御年90歳と言う先代。ここは資料館も兼ねていたようで、先代の解説を聞く事が出来たのだが、いかんせんお話が長い!(笑)。この時、色々と行程があったので、この宿場町には1時間しかいられない状態だったのに10分を越えても解説が終わらない。

多分、顔に表れていたんだと思う。息子さんがその様子を見られていて「お父さん、皆さん色々とスケジュールがおありだから」と話を切ってくれた。非常にあり難かったが、先代はこの宿場町と造り酒屋の歴史を観光客に説くのが唯一の楽しみだったのかもと思うと今も心がとっても痛い。

流石に30分も演説されちゃったら困っちゃうが、たかが10分、15分である。何故もっと熱心に聞いて上げられなかったのか・・・。これも1つのコミュニケーションと言う作法だと思う。車を無料で止めさせて頂いているのだから。人としてまだまだだなぁと思った瞬間。

最後に強調したい。「粋」と「粋がる」は違う、これを我々はしっかりと理解するべきだろう。昔ながら文化、風習を正しく理解するのは「粋」、でも今回表した悪しき習慣の例は全て自己中心的に作法を曲解し、「粋がっている」だけなのだ。


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コメント

  1. 山頂の住人 | URL | 2NU31nKA

    ご無沙汰しています。
    確かにここは道が狭いですからねぇ。
    水路があるのですれ違うのもおっかなびっくりです。冬は凍ってるし・・・。
    写真を撮るときは、依頼された場合でもない限り、あくまでも「撮らせていただく」という姿勢が大切だと思います。
    被写体や周囲の人に気を遣いながら行動します。
    まぁこれは何事も一緒でしょうね。

  2. solaris | URL | n08XGfOg

    初めまして、素敵な写真ですね
    自分は街撮りが主なのでこういった作品は大好きです
    あえて言うなら道が地道だったなら完璧だったのに・・
    (今時、地道なんか殆ど有りませんが・・)

    限った話ではありませんが、街撮りではいつも気を
    使います。人様の姿や住居が画に収められる訳ですから
    出来るだけ失礼にならないよう務めるのですが、
    それでも気安くはいきません・・
    カメラを趣味とする人が世間の嫌われ者とならない
    よう一人一人が気をつけたいですね


  3. BigDaddy | URL | -

    > 山頂の住人 さん

    どうもこんばんは。

    山頂の住人さんはこの場所、ご存知なのですね。そうですか、冬は凍っているんですか。私は真夏に訪れて、暑かったのを覚えております。でもここはもう一度訪れたい素晴らしい小さな宿場町でした。今度は3時間くらい周辺をウロチョロしたいところです。だったら先代のお話も15分は聞けますし(笑)。裏の方には田んぼも広がっていましたから里山の雰囲気もありそうでしたね。

    さて、気を遣い過ぎても面白い写真を撮れませんし、その辺のジレンマは皆、持たれているのでしょう。一般的な常識さえ持っていれば、さほど意識する必要はないと思うのですが、本文の通り、一般的常識と言うのが人それぞれのようですから(笑)。

  4. BigDaddy | URL | -

    > solaris さん

    お褒めのコメント、ありがとございます。

    関東周辺だと、大内宿でしょうかね、土が見えているこの手の風景は。でもあそこは完全に観光地になっちゃいましたからねぇ、撮影ポイントもみんな同じになってしまい、写真を楽しむのは微妙かもしれません。雪の季節は面白そうですが・・・。

    作法やルール、この辺は本来は無理に考える必要はないんですよね。おおよその常識をわきまえていたら、何が良くて何が駄目かは理解出来ましょう。しかしそれが集団ともなると、その中で強い立場にいる人に皆が従ってしまう、良くも悪くも日本人の文化、この辺をどう個々が今後、改めていくかでしょうが、見通しは暗そうです。

    いずれ、鉄道会社や神社仏閣、庭園と言った撮影地側が、様々な締め出しをするのでしょうね。そこで気付いても後の祭りなのですが・・・。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  5. ぐり | URL | mQop/nM.

    こんにちは

    時々見かけますね。傍若無人な集団の人たち。カメラ持った団体には大抵先生みたいな人がいるようですけど、みてると一番マナーが悪そうな・・・(苦笑
    良い写真撮るためなら多少のことは気にするなとでも教えてるかのようで・・
    あと、やらせが酷いことも。近くの子供みつけて無理やり歩かせたりポーズとらせたりとかしてるのを何度か見たことがあります。集団で迫られるから子供もビビってしまって拒否できないようで可哀想でした。
    自分はいつも一匹なので集団で写真撮りたい心理がわからないですがやっぱり気が大きくなって周りが目に入らなくなるんでしょうか(苦笑

  6. BigDaddy | URL | -

    > ぐり さん

    多少マナーが悪くても、ルールを破っていても、そこはコミュニケーションで、一般人に対して「ご迷惑をおかけしています」と言えば良いのですが、本文にも書いたように教室やサークルと言った団体は「撮影許可を得ている」、その大義名分があるので、先生も「何も悪い事はしていない」となってしまうのでしょうねぇ。

    やらせの現場には出くわした事がありませんが、そういうアンポンタンもいるんですねぇ。集団の場合、感覚が麻痺してしまう、これを各自がどうして理解出来ていないのか、やっぱり人間性そのもののレベルが低いのでしょうかね(笑)。

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